紫がかった鋸葉が特徴的です。色がとても綺麗。
● アジサイ 紅旗の品種の特徴
あじさい アスペラ 紅旗(こうき)は日本で選抜された品種で、葉の表面がぎっしりと起毛し濃い紫色になるのが特徴です。赤と緑とオレンジ色が混ざり合ったような不思議な色合いの葉になります。普通のアジサイとは異なり、葉が細くスラッとした印象の立ち姿。他のアジサイよりは少し遅れて咲き始めます。6月頃にタマアジサイに似た白い花を咲かせます。両性花は淡い青紫色です。日本原産のアジサイよりも耐寒性に劣るため、強い霜が避けられる場所に植えたほうが良いでしょう。
【紫陽花・あじさい全般の特徴】
可愛らしい花を咲かせる梅雨の代表花ですが、紫陽花と書く通り、おひさまが大好きです。午前中いっぱい日あたりが良い場所だと花色の発色が良くなります。
この花に見える部分は、装飾花でガクが変化したものだと言われています。
土の土壌酸度(ph)によって花色が変わることでも知られており、一般的に酸性ならブルーに、アルカリ性なら赤傾向に変化します。白いアジサイは花色は変化せず、ヤマアジサイは花色が変化しにくいです。
以前はユキノシタ科でしたが、最近はアジサイ科で紹介されることが多くなりました。
アスペラは中国原産のアジサイの仲間でタマアジサイの近縁種です。アスペラ種系の品種は普通のアジサイとはちょっと違うオリエンタルなムードが漂います。
学名 |
Hydrangea aspera アジサイ科 ハイドランジア属 |
別名 |
ヒマラヤタマアジサイ |
開花時期 |
6~7月 |
花色・大きさ・花形 |
装飾花:白、両性花:紫・・ガク咲き |
最終樹高 |
地植え:0.7m ~ 1.5m 鉢植え:0.7m ~ 1.5m (落葉低木) |
最終葉張り |
0.5m ~ 1m 株立ち |
栽培用途 |
鉢植え、庭植え、盆栽、コンテナ、寄せ植え、花壇、切り花、ドライフラワー、カラーリーフ |
成長の早さ |
遅い |
植栽適地 |
関東~沖縄 |
育てやすさ |
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性やや弱い(-8度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:強い |
芽吹き時期 |
4月 |
アジサイ |アスペラ 紅旗 ポット苗の育て方
植え方・用土
肥沃な土壌を好み、紫陽花は全般に酸性土だと花色が青、アルカリ性だと赤に変わります。植え付けは落葉している間に行いますが、極寒期は避けます。
適度に日が当たる場所で育てると花付きは良くなる一方、真夏の直射日光にさらされると葉焼けを起こして弱ってしまうので注意が必要です。
【紫陽花は威張らせよ】
前年枝に花芽分化し、それが伸びて枝先に花を上げることから枝先の剪定をすると花が咲かなくなることがあり、なかなか切り戻し剪定をしにくいため、葉張り1m以上、樹高1m以上の大株になっても良い場所に植えます。日あたりが良いやや広めの場所に堆肥を多めに良く漉き込んだ保水力のある用土に植えてください。鮮やかな青を出すにはピートモスを多めに入れた用土に植え、赤系の色を強くしたい場合は苦土石灰を土に少し混ぜて植えます。
春の植え付け方法
芽吹くと水をよく欲しがるのでなるべく早春までに地植えしておきたいです。2月ごろまでの植え付けでは根を多少広げ気味にして植えますが、それ以降は根はいじらずに植えてください。
夏の植え付け方法
芽吹いてからの植え付けでは根を傷めないように注意して、水切れに注意です。
秋の植え付け方法
10~11月の植え付けでは翌春からの乾燥に強く育ちます。地上部を短く切り戻し植え、表土はマルチングをしておくとよいです。
水やり
地植えの場合はあまり水やりは必要ありませんが、真夏の高温期は乾いているようなら水を与えます。水切れには弱いので、こまめな水管理をしてください。鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷり与えます。
肥料のやり方
【寒肥】2~3月に油かすと堆肥を株周りに敷きつめて土をかぶせておきます。
【追肥】特に必要ないですが、花の後に速効性の化成肥料を少なめに与えても良いです。
花芽の付き方
花芽は去年伸びた枝につきます。開花後は花柄が秋以降まで残ることも多いです。
剪定方法
【毎年の剪定】
花が終わったら、花から2節下の脇芽が出ている上で剪定します。花がつかなかった枝は、来年花芽がつくので切らずに残しておきます。
【数年ごとの剪定】
アジサイは樹勢が強く、毎年上記の剪定を行っていても、木が大きくなりすぎることがあります。木全体をコンパクトに剪定する場合は、1~2年花が咲かなくなるのを覚悟の上、花後すぐに行います。
病害虫の予防法
病害虫はほとんどつきません。
増やし方
紫陽花は挿し木で増やします。
6~7月頃、剪定した枝を10~15cmほどに切り揃えます。葉は2枚ほど残して、他の葉は全て落とします。
挿し穂の切り口をナイフやカッターで斜めに切って、枝も7~8cmにします。
水を入れた容器に1~2時間ほど切り口を浸します。
赤玉土(小粒)を入れた容器に指や割り箸で穴を空けて、枝が2~3cmほど埋まるように挿します。
土が乾燥しないよう水やりをして日陰で管理します。
1~2ヶ月後、十分に根が生えたら一回り大きな鉢や地面に植え替えてください。