● アルガンナッツ アルガンナッツの品種の特徴

シデロキシロン スピノスムは、南アフリカ原産のアカテツ科シデロキシロン属に属する常緑高木です。現地では「ホワイトミルクウッド(White Milkwood)」の名でも知られ、乾燥地から海岸沿いまで幅広い環境に適応する丈夫な樹木です。
濃緑色で厚みのある光沢葉を一年中茂らせ、成長すると美しい丸みのある樹冠を形成します。春から初夏にかけて白色の小さな花を多数咲かせ、甘い香りでミツバチなどの訪花昆虫を引き寄せます。花後には直径1~2cmほどの丸い果実を実らせ、熟すと橙色から赤紫色へ色付きます。果肉は甘く、生食されるほか、野鳥や野生動物の貴重な食料にもなっています。
成長は比較的ゆっくりですが、寿命が長く、美しい樹形と光沢葉を楽しめることから庭木やシンボルツリーとしても人気があります。乾燥や潮風にも強く、暖地では育てやすい希少樹木です。

「アルガンナッツ」は、モロッコ南西部にのみ自生するアルガンツリーの果実の種(仁)です。常緑性でとげが多く、凹凸の多い樹皮は蛇の皮に例えられます。自生地では10m超えの大きさになることもありますが成長はゆっくりです。種子からは「アルガン油」が採れ、地域の人々からは「モロッコの黄金」と呼ばれています。一本の成木から採れるナッツ種子100kgでわずか1リットルしか採れないとされる希少なオイル。オリーブオイルの2~3倍のビタミンEを含み、保湿力を上げるオレイン酸とリノール酸も豊富です。
※種子は播種用のため食用には適しません。

学名
Sideroxylon spinosum アカテツ科 アルガンノキ属
別名
アルガンノキ、アルガンツリー、ホワイトミルクウッド
開花時期
4~6月
花色・大きさ・花形
白~クリーム色・小輪咲き(0.8cm位)
香りの強さ
☆☆☆☆ 微香
収穫時期
果実の大きさ
1~2cm 豊産性普通
結果年数
5~8年
自家結実性
1本でなる(自家結実性がありますが、別株があると結実率が向上します。)
最終樹高
鉢植え:m ~ 2m (常緑中高木)
最終葉張り
開張性で、丸みのある美しい樹冠を形成します。
栽培用途
鉢植え、温室
成長の早さ
やや遅い
植栽適地
南関東~沖縄(寒冷地では鉢植え管理推奨)
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた、
耐寒性やや弱い(-3度)、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
トゲの大きさ
とげが多い

熱帯果樹の種 【アルガンナッツ】の育て方


植え方・用土

年間を通して日当たりと風通しの良い場所で育てます。十分な日照を確保することで枝葉が充実し、開花・結実も安定します。半日陰でも育ちますが、果実の収穫を目的とする場合は日当たりの良い場所がおすすめです。
土壌を選ばず、やせた土地や弱塩性土壌でも栽培できます。 乾燥には強いですが、夏の湿気には弱いので風通しが良い場所を選んでください。移植に弱いため、植え付け・植替え時は根鉢を崩さないようにしてください。
水はけと保水性を兼ね備えた用土を好みます。赤玉土小粒5:腐葉土3:軽石小粒2程度の配合がおすすめです。市販の花木・果樹用培養土でも栽培できます。


水やり

乾燥に強いです。地植えの場合は基本水やりは不要です。鉢植えの場合は土が乾いたらあげましょう。樹高が1mを超すまでは夏の高温多湿には注意してください。気温が下がってきたら室内に取込ます。水やりを控えると耐寒性が増します。1m以上の高さになれば耐寒性が上がり雪が積もらないような地域なら露地越冬が可能です。


肥料のやり方

春と秋に緩効性肥料を施します。生育期は月1回程度、薄めた液体肥料を与えると樹勢が安定します。肥料の与え過ぎは徒長の原因となるため控えめにします。


花芽の付き方

前年枝の葉腋を中心に花芽を形成します。


剪定方法

冬から早春に込み合った枝や不要枝を剪定し、樹形を整えます。自然樹形を活かした剪定がおすすめです。樹液は白色の乳液を含みます。剪定時は手袋を着用し、樹液が肌に付着した場合は水で洗い流してください。


その他豆知識

開花してから2か月後が収穫のタイミングです。


病害虫の予防法

比較的病害虫は少ない樹木です。風通しを良く管理し、過湿を避けることで病気を予防できます。まれにカイガラムシやアブラムシが発生するため、見つけ次第早めに防除してください。


増やし方

【種まき時期】 4~6月または9~11月が最適です。室内で温度管理ができるならいつでもまけます。
【発芽適温】 25~30℃
【発芽日数】 20~60日程度
※種子の鮮度や管理環境によって前後します。

【発芽率】
新鮮な種子では60~95%程度の発芽率が期待できます。採種後は種子を4℃の冷蔵庫で約1~3ヶ月間低温保存することで休眠打破するので、発芽率を大幅に高めることができます。 
または購入後はできるだけ早く播種することで高い発芽率が得られます。

【種まきの方法】
種まき用土は、赤玉土小粒4:バーミキュライト3:軽石小粒3程度に配合した清潔で排水性・通気性に優れた用土、または市販の種まき用培養土を使用します。
果肉をきれいに取り除いた種子を殻(ナッツ)をペンチなどで軽く割るか、傷をつけて中の仁(種子)を少し露出させると発芽しやすくなります。25℃前後のぬるま湯に12~24時間浸して吸水させてから播種します。もしくは殻や仁を水または薄いオキシドール水溶液などに 96時間~120時間 浸すと発芽率が劇的に向上し、最高で95%を記録する研究もあります。
種子が隠れる程度(約1cm)覆土し、播種後はたっぷりと灌水してください。
種まき後は直射日光を避けた明るい日陰で25~30℃を維持します。屋外では雨の当たらない暖かい軒下、室内では育苗器や植物育成ライト下、レースカーテン越しの窓辺など温度を保ちやすい場所で管理してください。発芽までは用土を乾燥させないよう注意し、発芽後は徐々に日光へ慣らして丈夫な苗に育てます。

【種子の保存方法】
密閉容器に乾燥剤とともに入れ、高温多湿を避けた10℃前後の冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保管してください。種子は乾燥に弱く長期保存には向かないため、購入後はできるだけ3~6か月以内に播種することをおすすめします。

果樹・花木(硬質な種子)の播き方

(1) 清潔で水はけのよい用土を用意します。

例:小粒の赤玉土や鹿沼土など、水はけのよい土を使用します。

(2) 種子の殻が硬い場合は、吸水しやすくするために表面に軽く傷をつけます。

ただし、深く削りすぎたり発根部分を傷つけたりすると発芽しない場合があるため注意してください。

(3) 種子を水、または殺菌剤を薄めた水に一晩浸します。

(4) 準備した用土に種子を置くようにまき、軽く土をかぶせます。

(5) 発芽するまで用土が乾かないように管理します。

ただし、過度な湿度はカビや腐敗の原因となるため注意してください。
(6) 発芽後、苗が育ってきたら一株ずつ鉢上げします。

その際、根を傷つけないよう丁寧に扱います。

※ 発芽までの期間は種によって異なります。種類によっては、温度や湿度などの条件が整ったときに発芽する場合があります。

※多くの硬い種子の果樹、花木についての発芽方法となります。




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