● ウツギの品種の特徴
バイカウツギは花の形が梅の花に似ていて、枝が空洞なことや枝葉の特徴がウツギに似ていることからバイカウツギという名前が付きました。漢字で「梅花空木」。
花はウメの花(5弁)に似ていますが、花弁は4枚、直径3~4cmの白色で、ほのかな芳香があります。樹形は、枝分かれして成長するためにブッシュ状になります。
花は見た目も香りもとても爽やかで、切り花としても人気があります。
ウツギの名の由来は枝の髄が空洞だから、空木(ウツギ)からきました。芽吹きも遅いことと、枝を切っても中が空洞ということから、春の芽吹き時は枯れてしまったと誤解されやすいです。
日本の山野に自生しており、初夏には花が咲きます。清楚で趣深いその様子は古くから愛され、万葉集にも登場する植物です。
学名 |
Philadelphus satsumi アジサイ科 バイカウツギ属 |
別名 |
サツマウツギ、梅花空木、ばいかうつぎ |
開花時期 |
5月~7月頃 |
花色・大きさ・花形 |
白・(3cm位) |
最終樹高 |
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木) |
最終葉張り |
ブッシュ状 |
栽培用途 |
地植え、鉢植え、切り花 |
植栽適地 |
北海道南部~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性普通、耐暑性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:やや強い 害虫:普通につく |
バイカウツギの育て方
植え方・用土
植え付け適期は12月と2月~3月の落葉期です。
日当たり、水はけの良い肥沃な土壌に植えます。
日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。西日の強くあたる乾燥しやすい場所は避けてください。
鉢植えは、赤玉土6:腐葉土4を混ぜたものか、市販の一般的な花と野菜の培養土で植えます。
水やり
植え付けから二週間ほどは根が張り切っておらず、水を吸い上げる力が弱いので、庭植えでもしっかりと水をやりますが、根付いてしまえば水やりは雨任せで大丈夫です。夏の乾燥時期は水やりしてください。
鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりと水をやります。夏に水切れが起きやすいので、夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。
肥料のやり方
お礼肥として花が終わった後の6月~7月と、2月に寒肥として緩効性化成肥料を与えます。
剪定方法
花が終わった直後の7月に剪定してください。8月になると翌年の花芽が作られるので、花後すぐに剪定を行って下さい。
主に花付きの悪くなった古い枝を株元から間引くような感じで切り取ります。長く伸びすぎた枝があれば、枝分かれしている部分で切り取って下さい。
また、内側で葉が茂って風通しや日当たりを妨げているような枝も、枝分かれしている部分で切り取ってやって下さい。
よく枝が出るので、多少強い剪定をしても問題ありません。
病害虫の予防法
剪定して風通しを良くして、環境が適切ならば病害虫は発生しにくい。