● ツツジの品種の特徴
日本の山に生える山ツツジです。花は朱赤というかオレンジがかったピンク色で3~5cm程度です。気温や気候によって赤っぽくなったり、個体によっては色が薄くなったりするようです。4月に開花しますが、山間部や寒冷地では5~6月に開花します。
落葉樹ではありますが。秋についた葉が越冬して春まで残ることが多いので、半落葉樹、半常緑樹になります。
ツツジは花姿もあでやかで和風庭園だけでなく、洋風庭園でも良く合います。強健な性質で植木の下草やグランドカバーとして、刈り込んで樹形を仕立てたり、生垣に用いたりと用途は多様です。ツツジやサツキは連作障害(同じツツジ科が植えてある場所にまた同じツツジ科の植物を植えると生育が悪くなること)が出やすい性質ですので、枯れた個所の植え増しする際は土壌入れ替えなどして、土づくりをしっかりとしてください。
ヤマツツジ(山躑躅)は日本の野生ツツジの代表種で全国に広く分布しています。春葉と夏葉があり、春葉は秋に紅葉・落葉し、夏葉は夏以降に萌芽し一部越冬します。
学名 |
Rhododendron kaempferi ツツジ科 ツツジ属 |
別名 |
エゾヤマツツジ、テリハヤマツツ、ムラサキヤマツツジ |
開花時期 |
4~6月 |
花色・大きさ・花形 |
オレンジっぽいピンク・小輪咲き(3cm位) |
最終樹高 |
地植え:1m ~ 6m 鉢植え:1m ~ 2m (半落葉低木) |
最終葉張り |
1m ~ 4m 直立性 |
栽培用途 |
庭木、寄せ植え、鉢植え、花壇、盆栽 |
成長の早さ |
やや早い |
植栽適地 |
北海道南部~九州(寒冷地では鉢植え栽培をおすすめします) |
育てやすさ |
★★★★★ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、土壌酸度:弱酸性 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:とても強い 害虫:とても強い |
花言葉 |
節度、慎み |
ヤマツツジの育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。
水はけの良い、肥沃な酸性土壌に植えます。植え付けの際は鹿沼土とピートモスを配合した土に植えましょう。
日当たりを好みますが根が浅く乾燥に弱いので夏は半日陰くらいのほうが調子いい。
2~3時間の日光でも大丈夫。春と秋の日当たりが悪くなるにつれ、花付や葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。
春の植え付け方法
水切れしやすいので早めに植えます。根はほぐさずにそのまま植えます。3月中の植え付けであれば植え付け後の水やりは雨任せにします。4月に入ってからの植え付けでは雨がない日は毎日水やりをし、9月中旬ごろまでは水切れに注意です。
夏の植え付け方法
植え付けできますが乾燥しやすいので植え付け後9月ごろまでは水切れに注意してください。
秋の植え付け方法
秋が一番植え付け適期。根をほぐさずに植えます。
冬の植え付け方法
冬は根をたたいて根を少しほぐして植えます。根巻き苗は根をほぐさずに植えてください。
水やり
地植えした場合は雨が当たる場所では水やりは雨に任せ、よほど雨が降らないときだけ土が乾いたら与えます。ツツジは根が浅いので水切れに注意です。
4月下旬から5月が最も水切れしやすいので注意です。
鉢植えでは土が良く乾いたら水をたっぷり鉢底から流れ出るくらい与えます。土が乾いていなければ与えません。夏の水分不足による葉やけを起こさせないように、夏は乾燥したらたっぷり水を与えてください。
肥料のやり方
開花前に寒肥として油かすを少々とピートモスや堆肥を株周りに敷きつめます。
花芽の付き方
夏の7月から8月にかけて新梢の先端に花芽がつき、翌春開きます。
剪定方法
刈り込んで樹形を仕立てたり、生垣に用いたりと用途は多様です。剪定は花の直後に刈り込んで樹形を整えます
病害虫の予防法
4月以降~9月までハダニや害虫駆除の消毒を定期的に散布します。