キンメツゲの春の新芽
● イヌツゲ キンメツゲの品種の特徴
キンメツゲは普通のイヌツゲより葉の小さいツゲで、刈り込みに適した美しい葉をしています。春の新芽が黄金色になることから、金芽柘植(きんめつげ)と言います。
春の葉色は花に劣らぬほど美しいです。
生垣といえば一番に思いつく庭木です。 刈り込みに強く、枝が密に茂り、葉も小さい照り葉が美しいことで、生垣に向いた樹種としてよく利用されます。
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生垣にする場合は30cm間隔で植えます。1mの生垣であれば3本植えます。
和風のイメージがあるかもしれませんが、洋風の庭でもよく似合います。小鳥や象などのトピアリーにも加工でき、玉仕立てなど工夫次第で楽しさいろいろです。
春に小さな黄色っぽい花が咲きますが、小さすぎて観賞価値はありません。
若木のうちはハマキムシがつきやすいのですが、成木になるにつれ害虫の被害は減ります。
イヌツゲの仲間は酸性土壌を嫌う性質はあるので、鉢植えなら培養土で、地植えなら堆肥を使って植えて、年1~2回くらいの割合で苦土石灰を株周りにまいてアルカリ土壌にすると良いです。6月に小さな黄色っぽい白い花が咲き、10月ごろに黒い小さな実がなります。
姿は似ていますが、ツゲとは全くの別品種で高級木材のツゲ似ているのに、木材として役に立たないことから「イヌ」ツゲと名づけられたようです。ですが、成長が早く刈込にも耐える、トピアリーにも最適ということで、使い勝手の良い庭木として人気があります。盆栽の世界では、このイヌツゲをツゲと呼ぶようで紛らわしいことこの上ないです。
キンメツゲの低い生垣。花壇とのボーダーになっています。
キンメツゲのボックス枝割。刈り込んだ段ツゲもおしゃれ。東京ディズニーランドにて撮影
学名 |
Ilex crenata モチノキ科 モチノキ属 |
別名 |
ヒメツゲ |
開花時期 |
6月頃 |
花色・大きさ・花形 |
淡黄色・小花(0.3cm位) |
最終樹高 |
地植え:1m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑低木) |
最終葉張り |
1m ~ 2m |
栽培用途 |
鉢植え、地植え、生け垣、トピアリー、目隠し、花壇、公園、マンション |
成長の早さ |
遅い (0.2cm/年) |
植栽適地 |
東北以南~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、土壌酸度:弱アルカリ性 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通 |
芽吹き時期 |
5月 |
花言葉 |
1月10日の誕生花、頑固、たんぱく、禁欲主義、(なんでやねん!) |
金芽ツゲ (きんめつげ)の育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。水管理だけ気をつければ通年植え付けができます。酸性土壌を嫌う性質はあるので、鉢植えなら培養土で、地植えなら堆肥を使って植えて、年1~2回くらいの割合で苦土石灰を株周りにまいてアルカリ土壌にすると良いです。
日陰にも強いです。良い水はけの良い肥沃な土壌に植えます。土質は選びませんが、花ひろば堆肥“極みや完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
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水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料のやり方
2月ごろに寒肥として鶏ふんと腐葉土や花ひろば堆肥“極みを株周りに穴を掘り与えます。
酸性土壌を嫌う性質があるので、年に2回くらい、株周りに苦土石灰をまいてください。
剪定方法
特に剪定は必要ありません。樹形が乱れたり、込み合うような枝を取り除く程度です。
刈り込みにも強いです。
病害虫の予防法
春~秋にハマキムシがつくことがあります。まめに観察して、葉が食害されていないか注意します。ハマキムシが発生したらマラソン乳剤などで駆除します。