シマトネリコの葉。光沢がある小さな葉は樹齢とともに2倍弱くらいの大きさになります。


冬に見上げた空にそよぐ、シマトネリコの葉

● シマトネリコの品種の特徴

シマトネリコは小さめの葉が涼しげな常緑高木広葉樹です。洋風モダンに似合うシンボルツリーに使われる木で最も人気です。風に揺れる葉と青空が似合う庭木です。

関東以西の新しめの住宅地では、どこにでも植えてあると言っても過言ではありません。
住宅街をちょっと歩けば当たり前のようにシマトネリコを見かけます。洋風に似合う常緑樹と言えば、シマトネリコなのです。
「どこにでも植えてあるので、シマトネリコ以外で」と、他とは違った植物をお探しの方も多いです。でも、どこにでも植えてあるということは、良い木ということでもあります。
数少ない洋風に似合う常緑シンボルツリーの中でも、1株で見栄えがよく、値段も手ごろで、手入れもしやすいからだということです。

木が成熟してくると白い小花が無数に咲きますが、やや地味なので観賞価値はありません。花にはモクセイ科特有の香りがあります。香りの好みは分かれます。
雌雄異株で、雌株には花の後は縦長の翼を持った種が8~9月に実ります。花の時よりも花のようにも見えます。
風になびく葉を楽しむ広葉樹です。若木のうちは葉が小さいですが、葉は4cmくらいに大きくなります。葉が落ちないシンボルツリーを選んぶのですから、花や果実はあまり期待しないようにしましょう。花や実に価値がないからでしょうか。実際、雌雄判別されて販売する苗は見たことがありません。

人気が出始めた2000年のころは園芸の本などでも、まだほとんど紹介されていませんでした。1~2年目の冬は結構葉が傷んで落ちるものですから、「常緑樹なのに葉が落ちる。」と2月~5月はご質問やクレームが多かったです。でも最近はずいぶんその手の問い合わせが減りました。温暖化なのか、木が耐寒性が増してきたのか、定かではありませんが。。。
環境が変わった1年目の2~4月は冬の寒さで葉が傷んだり、黄変して落葉したりします。乾燥に強く、地植えなら雨だけで育ちます。病害虫もほとんどつきません。15年以上の経験ですが、病害虫は青い毛虫がついた1度だけでした。
長年販売をしておりますが、枯れて苗がだめになって捨てたことは、シマトネリコでは1度もありません。新芽が出て復活します。

生長は早いほうでみるみる大きく育ち、2階の屋根近くまで育つこともあります。東京駅の八重洲口にも10m近いシマトネリコが街路樹に使われています。関東では屋外越冬しますということです。街路樹に使う木は手入れが楽で丈夫な木です。
大きくなりすぎたシマトネリコを小さくするには、適当な位置でのこぎりで主幹を切り下げるとよいです。生育期の4~10月であれば2か月くらいで新芽が出始めます。
切るのをびびって中途半端な高さに切り下げてある木も近所でよく見かけます。あっという間に大きな木に戻ります。切り方が下手でも1~2年である程度の見栄えに戻ってくれるので、特別な剪定の技術はいりません。必要なのは、よく切れる刃物と度胸と優しい気持ちです。葉がないと木が寒がるので、強い剪定は晩秋~冬は控えてください。

生命力は強く、一人生えしているシマトネリコもちらほら見かけます。店長の自宅にはシマトネリコは植えてないのですが、近所の種が運ばれてきて、カーポートの隅っこで一人生えしていました。抜けないので、毎年2回、地際でハサミで切り、葉をむしり取ってますが、毎年復活してきます。(ド根性ネリコと呼んでます。)
種が落ちるのを嫌って、雄株を要望される方もみえますが無駄です。近所にたぶん雌株がいるので、鳥さんの糞に紛れて種がやってきます。一人生えは見つけ次第抜くか生え際で切りましょう。

また、シマネトリコと名前を間違えて呼ばれる方も多いです。

日陰にも耐えるので北側のお庭でも育ちます。観葉植物のようにも使えます。
気候や生育環境によっても多少は変化しますが、非常に丈夫な木です。

シマトネリコの原産地はマレー半島などの亜熱帯地域です。

学名
Fraxinus griffithii モクセイ科 トネリコ属
別名
しまとねりこ、しまねとりこ(言い間違い)
開花時期
7月
花色・大きさ・花形
クリーム色・小花(0.5cm位)
香りの強さ
★★☆☆☆ 微香
自家結実性
雌雄異株
最終樹高
地植え:3m ~ 10m (耐寒性半常緑中高木)
最終葉張り
4m ~ 6m 直立性
成長の早さ
樹勢が強い (50cm/年)
植栽適地
北関東~沖縄
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通(-7度)、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
花言葉
偉大、服従、威厳、高潔、荘厳、思慮分別

衝撃特価! シマトネリコ株立ち苗の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは10月~入梅までに行います。日当たり、水はけの良い肥沃な場所に植えます。堆肥をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。日当たりを好みますが、北側のお庭でも育っております。日当たりの環境と比較すると成長は遅く、葉色も濃い感じです。


水やり

雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。日陰では土も乾くのが遅いので、水の与えすぎに注意してください。


肥料のやり方

2月ごろに寒肥として油かすと堆肥を株周りに穴を掘り与えます。よほど生育が悪くなければ肥料は必要ないかもしれません。(お店に植えてあるシマトネリコは肥料は与えたことがありませんので)


剪定方法

姿勢を乱す枝を切り落とす程度です。好みの大きさになったら、長い枝を抜いて短い枝を残す、枝抜き剪定で樹高や葉張りを調えるようにします。もしくは思い切って1.5mくらいに切り詰めても大丈夫です。


その他豆知識

【シマトネリコの葉が落ちるのは、よくあること!?】

シマトネリコは植えて1年目は冬から春に葉が茶色く痛んだり、結構落葉します。


常緑性ですが、新芽がまず寒さで傷みます。白いのは雪です。


冬は寒さで葉が茶色く痛みます。


常緑樹ですが冬の葉の痛みが出やすいです。


冬は葉色が濃くなったり、紫がかります。

シマトネリコは図鑑では常緑表記ですが、半常緑だと思って頂いたほうがいいです。痛んだ葉は落葉したり、春の生え変わりまで残っています。たとえ葉が少なくなっていても、苗木が枯れかけているのではありません。特に春は古い葉や弱った葉が落ち、新しい葉に変わるので、春は葉数、枝数少なく春先は最も見た目が悪くなります。

三重県桑名市多度町にも多くのシマトネリコが地植えしてあります。
2001年に植えた木です。大きくなると寒さにも耐え、冬もよく葉が茂っていましたが、
2010年春先に突然葉を落としました。枝を切っても緑色で生きています。冷風にあたってシマトネリコ自身が葉を落としてしまったようです。

4月以降にちゃんと新芽が吹いてきます!!

よくあることなんです!ご安心ください。

【シマトネリコのよくある質問】
Q: 下のほうが葉がなくなったのですがどうしたらいいですか?

A: 放っておけばよいです。気にならなくなります。
古い葉や樹冠内部の葉、下のほうの葉は次第に退化して落葉し、生えなくなります。
葉は光を受けて光合成をするために存在しています。樹上のの枝葉の影になる下葉や樹冠内部は光合成の効率が悪いので、葉が生えなくなるわけです。
ということは、全ての葉をむしり取って、影を作らせないようにして、枝を短く切り詰めてやれば、下のほうにも葉が生えてきます。でも、無駄無駄無駄。1~2年で陰になると、また退化して葉がなくなります。


病害虫の予防法

病害虫はあまり心配いりません。屋外で雨風のあたる場所でかつ、風通しの良い環境であれば病害虫はつかないと言えます。風通しが悪い場所ではイモムシに葉を食害されてしまうこともありますので、見つけ次第消毒か捕殺してください。


増やし方

挿し木で増えます。




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