● サザンカ 緋乙女の品種の特徴

「緋乙女」は、江戸時代に長崎出島に来ていた医師が ヨーロッパに持ち帰ったことで西欧で広りまりました。そのため英名もサザンカと言います。ピンクの千重咲きの小輪花が可愛らしいサザンカです!

サザンカはツバキの仲間で、姿形もツバキとよく似ています。ツバキとの大きな違いは、花が終わると花弁が一枚ずつハラハラ散ること、開花時期が秋から冬の寒時期であることなどが挙げられます。冬に花を咲かせる割には、寒さにあまり強くない点も特徴と言えるでしょう。

学名
Camellia japonica ‘Hiotome’ ツバキ科 ツバキ属
別名
紅乙女(こうおとめ)、昭和の誉、御幸
開花時期
10~12月
花色・大きさ・花形
桃紅色・小中輪咲き・千重咲き
最終樹高
地植え:1m ~ 6m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木)
栽培用途
生垣、鉢植え、寄せ植え、記念樹、盆栽、花壇
成長の早さ
やや遅い (30cm/年)
植栽適地
南東北~沖縄
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通(-5度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:強い
花言葉
謙譲、ひたむきな愛、愛嬌

サザンカ|緋乙女(紅乙女・昭和の誉) 根巻き苗の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは8~11月か春3~5月に行いますが、最近は暖冬ですので真冬に植えつけてもよさそうです。北風の当たらない日当たりの良い場所に植え付けてあげましょう。鉢植えでも大丈夫です。ツバキよりも耐寒性が低いため、冬はマイナス5度を下回るようなら防寒してください。
有機質に富んだ肥沃な水はけの良い土地を好むため、花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。
生垣にする場合は30cm間隔で植えます。1mあたり3本植えるとよいです。


水やり

鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。開花期は花弁を広げるために水を必要とするので、特にたっぷりと与えましょう。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありませんが、雨が少なく土の表面が乾くようなときはたっぷりと与えます。


肥料のやり方

開花前の2月に寒肥として乾燥鶏糞か油かすを少量与える程度です。


剪定方法

開花後、または2月頃に行います。花芽は前年の6月以降に伸びた枝先につくため、強剪定を行うと、花がつかなくなる可能性があります。強剪定は、数年に一度に止めましょう。基本的には、混み合った枝の除去と弱い切り戻し剪定を行います。また、9月頃には花芽も確認できてきますので、花芽の付いていない不要な枝を切り戻す事も可能です。→生垣の作り方はこちら


その他豆知識

サザンカ・ツバキが咲かない時は

ツバキもサザンカも乾かすと花つきが悪くなります。ツバキは冬に乾燥させてしまうと、サザンカは夏に乾燥させてしまうと、花が上がらなくなるか、蕾が乾燥して死んでしまいます。水切れしたときは真っ先に蕾からやられてしまいます。西日が照りつけて良く乾く場所や、風の通り道など乾燥しやすいです。株元を敷き藁や何かで覆うなどのマルチングして防止しましょう。


病害虫の予防法

病害虫はチャドクガ(触ると危険!)に注意です。発生したらスミチオン乳剤を散布しましょう。




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