祖父江サザンカ
● サザンカ 祖父江の品種の特徴
定番でよく生垣などに用いられます。秋から冬にかけてたくさん咲く小さな花が特徴です。開けば黄色い花芯が眩しい。刈り込みに耐えるので、生垣や庭木の植え込みに好まれます。古い時代から親しみのある花木です。
サザンカはツバキの仲間で、姿形もツバキとよく似ています。ツバキとの大きな違いは、花が終わると花弁が一枚ずつハラハラ散ること、開花時期が秋から冬の寒時期であることなどが挙げられます。冬に花を咲かせる割には、寒さにあまり強くない点も特徴と言えるでしょう。
学名 |
Camellia sasanqua Thunb. ツバキ科 ツバキ属 |
開花時期 |
11~2月 |
花色・大きさ・花形 |
桃色・小輪咲き・千重咲き |
最終樹高 |
地植え:2m ~ 8m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木) |
栽培用途 |
地植え、庭木、生垣、鉢植え、寄せ植え、記念樹、盆栽、花壇 |
成長の早さ |
やや遅い (30cm/年) |
植栽適地 |
南東北~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性普通(-5度)、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:強い |
花言葉 |
謙譲、ひたむきな愛、愛嬌 |
サザンカ
“祖父江(そぶえ)”の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは8~11月か春3~5月に行いますが、最近は暖冬ですので真冬に植えつけてもよさそうです。北風の当たらない日当たりの良い場所に植え付けてあげましょう。鉢植えでも大丈夫です。ツバキよりも耐寒性が低いため、冬はマイナス5度を下回るようなら防寒します。
有機質に富んだ肥沃な水はけの良い土地を好むため、花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。開花期は花弁を広げるために水を必要とするので、特にたっぷりと与えましょう。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありませんが、雨が少なく土の表面が乾くようなときはたっぷりと与えます。
肥料のやり方
開花前の2月に寒肥として乾燥鶏糞か油かすを少量与える程度です。
剪定方法
開花後、または2月頃に行います。花芽は前年の6月以降に伸びた枝先につくため、強剪定を行うと、花がつかなくなる可能性があります。強剪定は、数年に一度に止めましょう。基本的には、混み合った枝の除去と弱い切り戻し剪定を行います。また、9月頃には花芽も確認できてきますので、花芽の付いていない不要な枝を切り戻す事も可能です。→生垣の作り方はこちら
その他豆知識
サザンカ・ツバキが咲かない時は
ツバキもサザンカも乾かすと花つきが悪くなります。ツバキは冬に乾燥させてしまうと、サザンカは夏に乾燥させてしまうと、花が上がらなくなるか、蕾が乾燥して死んでしまいます。水切れしたときは真っ先に蕾からやられてしまいます。西日が照りつけて良く乾く場所や、風の通り道など乾燥しやすいです。株元を敷き藁や何かで覆うなどのマルチングして防止しましょう。
病害虫の予防法
病害虫はチャドクガ(触ると危険!)に注意です。発生したらスミチオン乳剤を散布しましょう。