● 長寿桜の品種の特徴
長寿桜は名にサクラとありますが、サクラの仲間ではなく、ジンチョウゲの仲間です。別名の丁子桜という名での桜がありますが、長寿桜は桜ではありません。丁子桜と区別したいので、長寿桜として流通しています。
開花期は春ですが、この季節には珍しい青紫～淡紫色（ラベンダー色）の花がとってもステキな品種です。花や実は主に切り花に用いられます。沈丁花の仲間なので、花には毒があります。食べないように注意です。
樹高は比較的コンパクトにまとまり、お庭で植えてもあまり手間が掛からないのもうれしいです。
背丈も小さくコンパクトにまとまります。
お庭で植えてもあまり手間が掛かりません。
| 学名 |
| Daphne genkwa Siebold et Zucc. ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 |
| 別名 |
| チョウジザクラ（丁子桜）、フジモドキ |
| 開花時期 |
| 4月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 淡紫色・（3cm位） |
| 香りの強さ |
| 香りなし |
| 最終樹高 |
| 地植え：0.8m ～ 1m 鉢植え：0.8m ～ 1m （落葉低木） |
| 最終葉張り |
| 0.5m ～ 1m |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、地植え、記念樹、花壇、切り花 |
| 成長の早さ |
| 遅い |
| 植栽適地 |
| 南東北～沖縄（鉢植えでなら全国で栽培可能） |
| 育てやすさ |
|
★★☆☆☆ やや難しい 日照条件：日向～半日陰、耐陰性普通、 耐寒性強い（-10度）、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性：ほとんど出ない 害虫：ほとんど出ない |
| 芽吹き時期 |
| 4月 |
“長寿桜”
（ちょうじざくら）の育て方
植え方・用土
ポット苗や根巻き苗の植え付けは11月～入梅までに行います。水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。寒さにも強いです。日当たりを好みますが、2～3時間の日光で大丈夫。夏の強い日差しが苦手なので、西日の当たらない場所や夏は木陰になる場所に植えてください。成木の移植は枯れやすいので、できるだけ植え替えの必要のない場所に植えてください。
鉢植えでは培養土で植えてください。
水やり
雨が当たる環境で地植え（露地栽培）の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料のやり方
花後は等配合の化成肥料を株元にまきます。窒素分を控えめにしたほうが良いと本に書いてあるのも見かけましたが、肥料配合は適当でも良さそうです。
剪定方法
自然と球形に枝がそろいます。剪定はほとんど行いませんが、刈り込んで樹形をコンパクトにする場合は花後に行います。一気に小さくしようと太い枝を切り詰めても不定芽が出ますが、樹勢が衰えやすいので、枝抜き剪定で樹冠外部の枝と内部の枝を交代させるようにしながら行ってください。
病害虫の予防法
ほとんど病害虫はつきません。
