● シラカバの品種の特徴
高原を代表するシラカバの木。幹肌がめくれて白い樹皮が美しい陽樹です。芽吹きが綺麗で新緑の美しさと白い幹肌のコントラストが美しいです。4月の芽吹きと同時に動物のしっぽのような花が垂れ下がります。花はあまり観賞価値はないです。
暖地でも育ちますが、幹肌が白くならずにピンク色になることが多いです。また、樹皮が綺麗になるのに時間がかかります。山堀の白い幹肌のシラカバの木でも暖地で育てているうちに幹肌がピンク色になっていくことが多いです。
秋は綺麗に黄葉しますが低地では綺麗な黄葉は期待できません。
成長は早いですが、寿命が短く、自生地では80~100年くらいと言われます。住宅地ではもっと寿命は短いと思います。塩害や煙害には弱いです。自生地では20mくらいに伸びますが、住宅地などでは8mくらいまで生長します。
平成天皇の奥様、美智子上皇后の「御印(おしるし)」はシラカバとなっております。平成天皇と出会った軽井沢にシラカバが多いことに由来するそうです。
学名 |
Betula platyphylla var. japonica カバノキ科 カバノキ属 |
別名 |
シラカンバ |
開花時期 |
4月 |
花色・大きさ・花形 |
・紐のような花 |
最終樹高 |
地植え:4m ~ 20m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉高木) |
最終葉張り |
2m ~ 5m |
栽培用途 |
シンボルツリー、鉢植え、記念樹、花壇、寄せ植え |
成長の早さ |
早い (80cm/年) |
植栽適地 |
北海道~九州 |
育てやすさ |
日照条件:日なた、 耐寒性強い、耐暑性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんどつかない 害虫:普通 |
花言葉 |
光と豊富、柔和、あなたをお待ちします、忍耐強さ |
白樺 (シラカバ)の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。鉢植えでも大丈夫です。堆肥極みや完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。日当たりを好みます。
水やり
雨が当たるような場所であれば、特に必要ありません。3~4月や真夏に雨が少ない時期は水やりをします。鉢植えは土が乾いたらたっぷり与えます。
肥料のやり方
基本的に肥料は必要ありませんが、よほど生育が悪い場合は与えます。寒肥として鶏糞と腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
放任しても美しい自然樹形を作ります。剪定にはあまり強くないので、剪定は冬に行ってください。樹形をコンパクトに仕立てる場合は、枝が分岐しているところの生え際で切る枝抜き剪定(間引き剪定)を中心に剪定します。
病害虫の予防法
病害虫はほとんど見られませんが、近年の気候変化で発生する年もあるようです。
発生したら消毒及び駆除しましょう。カミキリムシの幼虫が幹に入りやすいので、テッポウムシ予防樹脂フィルムで防除してください。おが屑のようなものが株の周囲に出ていたら、穴に殺虫剤を注入して駆除します。予防は周囲に枯れ木や雑草を放置しないことが肝心です。