● クヌギの品種の特徴
「クヌギ」は、”苦抜き”で苦労知らずといわれ、縁起の良い木として古くから親しまれる木。自然樹形を楽しみながら緑陰樹になります。樹勢が強くよく茂ります。新芽と紅葉が美しいですが、紅葉後は落葉せずに茶色く枯れた葉が枝に長く残ります。しいたけの原木に用いられる材木です。
樹液にクワガタやカブトムシなどが集まることがあります。どんぐりの実がなる頃、懐かしい気持ちにさせられます。クヌギのどんぐりはずんぐりとしているので、「オカメドングリ」と言われます。
学名 |
Quercus acutissima ブナ科 コナラ属 |
開花時期 |
4~5月 |
花色・大きさ・花形 |
緑・(8cm位)・垂れさがった房状の花(花穂) |
収穫時期 |
11月 |
自家結実性 |
1本で実が成る(雌雄同株・雌雄別花、風媒花)(結果するまでは個体差があり、6~7年でなる場合もあれば、12年かかる場合もあります。) |
最終樹高 |
地植え:5m ~ 10m (落葉高木) |
最終葉張り |
m ~ 10m |
栽培用途 |
目隠し、シンボルツリー、記念樹、花壇、工場緑地帯、街路樹、学校、公園、ゴルフ場、シイタケの原木 |
成長の早さ |
やや早い (40cm/年) |
植栽適地 |
北海道~九州 |
育てやすさ |
育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通 |
芽吹き時期 |
4~5月頃 |
クヌギの育て方
植え方・用土
日当たりの良い水はけの良い肥沃な土壌に植えます。日当たりが悪いと美しい紅葉に出会えません。土質を選ばない丈夫な木ですが、花ひろば堆肥“極み”をよくすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
肥料のやり方
2月ごろに寒肥として油粕と腐葉土や花ひろば堆肥“極みを株周りに穴を掘り与えます。9月頃に追肥として化成肥料を適量与えます。
剪定方法
ほとんど必要ありません。
その他豆知識
放任すると大きく育つ樹種ですが、間隔を狭く植えることで、根が抑制されるため樹高10mなど本来の大きさまでは大きくなりにくくなります。2mなどの高めの生垣を求める場合は、50cm間隔くらいで植え付けます。1m~1.5mの生垣の場合は、30~50cm間隔で植えます。刈り込みで葉張りや樹高を調整します
病害虫の予防法
毛虫がつきやすいので発見しだい駆除します。