シラカシの初夏の新緑


シラカシの生垣

● カシの品種の特徴

シラカシはカシの木の代表的な樹種で、材が白いからシラカシという名で呼ばれます。でも、樹皮は黒いのでクロカシという別名があります。白?黒?植木屋20年以上になりますが、「クロガシありますか?」と聞かれた記憶がありません。若いシラカシの幹は灰褐色で滑らかですが、成木になると灰黒色で縦に皮目が刻まれた模様が出ます。
手ごろな価格と丈夫さから街路樹に植えられる木です。萌芽力も良いので良い目隠し、防風林にもなります。色の濃いはっきりした緑葉なので、背景樹としても優秀。葉は照葉で細長く、葉の裏は白っぽい薄緑です。別種のウラジロガシは葉裏がもっと白いです。良く茂ります。萌芽力が強く良く茂るから目隠しになりますが、ということは、古くなった葉はいずれ自然落葉するので、芽吹き時期に落葉が多いです。冬は葉が黄変する葉も増え、春の新しい葉と入れ替わるように落葉します。モミジや桜、ケヤキなど落葉後の掃除が大変と気にされる方は多いですが、不思議とシラカシの落葉を気にする方はいません。常緑樹だから落葉が気にならないのだと思います。葉はウラジロガシと同様に結石溶解作用があるとして民間薬として利用されます。
葉を茂らせて目隠しにもおすすめですが、適度に枝を透かしてシンボルツリーにしてもかっこいいです。ナチュラルガーデンに良く似合う雑木になります。
どんぐりが採れる木です。庭木としても人気でしたが、どんぐりの木と紹介したところ、さらに人気でよく売れる木になりました。
花はさほど目立ちません。

シラカシはどこにでもある木ですが、どこにでもあるってことは、裏をかえせば「万人受けする」あるいは、「みんなが植えたがる木」ということ。なぜシラカシが生け垣に選ばれるかというと・・・
1:管理に手間がかからない
2:生長が早く刈り込みに強く、お好みの樹形を作れる
3:常緑だから通年で葉っぱを楽しめる。
4:安い。

派手な特徴はありませんが、かえって自然な趣があり、使い勝手も良い人気な樹種のひとつです。マンションのエントランスなどの植栽、シンボルツリー、街路樹、目隠しなどなど、街を歩くと必ず見かける樹種のひとつです。庭のシンボルツリーに使える「シラカシ」は、高木となる緑が美しい庭木として人気があります。また、目隠しや生け垣としてお使いください。2mクラスの背の高い目隠しや高垣におすすめです。植える間隔は80cmくらいです。早く密集させたい場合は、30cm~40cm間隔くらいで植えて、早めに密生させます。コンパクトな生垣には向きません。

樫(カシ)は縁起が良い木です。表にカリンを植え、裏にカシを植えると、「金は借りんが、裏から貸す」でお金がたまる木だと言われます。ダジャレみたいです。日陰にも耐えるので、裏にカシを植えるとよいです。関東地方では防火用にカシを生垣樹に使っていたとのことです。

学名
Quercus myrsinaefolia ブナ科 コナラ属
別名
クロガシ、ホソバガシ
開花時期
4月~5月
花色・大きさ・花形
黄色・小花
収穫時期
10~11月頃
果実の大きさ
2cm
果実の用途
どんぐり。
自家結実性
1本でなる。(雌雄同株で4月~5月に雄花と雌花の別々に咲きます。)
最終樹高
地植え:3m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑中高木)
最終葉張り
2m ~ 5m 直立性
栽培用途
鉢植え、目隠し、生垣、花壇、街路樹、学校、公園など、シンボルツリー
成長の早さ
早い
植栽適地
東北~沖縄
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通
芽吹き時期
4月
花言葉
勇気、力、長寿

シラカシ|目隠し、シンボルツリーに使える常緑樹の育て方


植え方・用土

基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。常緑性のものは5~6月の植え付けが良いです。日当たりの良い水はけの良い肥沃な土壌に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、堆肥をよくすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。耐寒性も強く丈夫で栽培は容易ですが、若木のうちは寒さで葉が傷みます。移植を嫌うので、植え付け時は枝葉を減らして植えるのが良いです。根張りも良いので水道管など地中埋設物付近への植栽は注意が必要です。強風で倒木した際に根が配管類を持ち上げて破損する恐れがあります。


水やり

基本的に雨任せで大丈夫ですが、植え付け1年目の4月中旬~梅雨入り頃までの期間は水切れに注意です。こまめな水管理をおすすめします。


肥料のやり方

肥料は2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。肥料が多いと良く茂り、葉が大きくなります。


剪定方法

常緑性のカシ類は梅雨明けの頃に剪定します。放任すると大株に育ち、葉がわさわさに茂ります。目的の高さに達したら芯を止め樹高を抑制します。上に伸びる不要な徒長枝は生え際で切り、茂りすぎた枝を必要な数だけ残して間引き剪定します。残した若枝は枝先から2~3枚葉を残して枝先を切ります。切った痕から芽が伸びて小さな葉をつけます。剪定の時期を逃した場合でも剪定してもいいですが、寒がるので冬の剪定は控えます。


病害虫の予防法

比較的病害虫はつきませんが、風通しが悪いとうどん粉病やアブラムシ、イラガがついたりします。建物の側など風通しが悪い場所では病害虫に注意です。定期的に剪定をして風通しを良くするとよいです。浸透移行性殺虫剤のオルトラン粒状を株元に撒いて予防とするのが効果的です。




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