● カエデ・もみじ コハウチワカエデの品種の特徴

コハウチワカエデ(小羽団扇楓)は別種のハウチワカエデより葉が小さい人気のモミジです。ギザギザが多く、丸みを帯びた赤ちゃんの手くらいの葉が特徴の紅葉です。切れ込みは少し浅めで、葉の裏面の分かれ目部分に、わずかにやわらかい白毛があります。枝と葉を繋ぐ葉柄がちょっと短めで、葉の形が似ているオオイタヤメイゲツよりも切れ込みがやや少ないです。
名前の羽団扇(ハウチワ)は鷹や鷲などの羽で作った団扇のことで、葉の形が似ているから名づけられました。
別名のイタヤメイゲツ(板屋名月)は、秋の名月の時期に落葉すること、月明かりでも十分に綺麗な紅葉を観賞できること、葉がよく繁って板で葺いた屋根のようになることに由来します。
若葉は緑で、初夏に黄色く小さな花を咲かせます。秋には黄色に近いオレンジ~鮮やかな茜色のカラフルな紅葉が楽しめます。
葉も小さいながら、樹形も大木になりにくいので、手間がかかりません。
乾燥に弱いので、腐葉土や堆肥をよくすきこんだ土壌に植えて、保水性良くしてあげてください。
西日が強すぎると葉焼けしやすいのと乾燥するので西日の当たらない場所で、マルチングや下草などで株元を保護してあげてください。

紅葉(紅葉)は楓(かえで)の俗名で、楓はモミジ全般の総称でもあり、昔はカエデの中でも紅葉が特に美しいものを「もみじ」と呼ばれたりしました。紅葉(こうよう)=カエデ(モミジ)と言っても過言ではありません。
カエデは意外と洋風に似合い、欧米のコニファーガーデンでもカエデが欠かせません。

学名
Acer sieboldianum Miquel ムクロジ科 カエデ属
別名
イタヤメイゲツ(板屋明月)、キバナハウチワカエデ、小羽団扇楓
開花時期
4月~5月
花色・大きさ・花形
黄色・小花
最終樹高
地植え:4m ~ 6m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉高木)
最終葉張り
2m ~ 6m 
栽培用途
地植え、鉢植え、寄せ植え、盆栽、シンボルツリー、花壇、工場緑地帯、街路樹、学校、公園、ゴルフ場、切花
成長の早さ
やや遅い (40cm/年)
植栽適地
北海道南部~九州
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:やや強い 害虫:やや強い
花言葉
節制、遠慮、自制、大切な思い出

“コハウチワカエデ”の育て方


植え方・用土

基本的に移植(掘り取り)は11月に行います。ポット苗や根巻き苗の植え付けは10月~入梅までに行います。寒冷地では12月~2月の極寒期は避けます。
水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。美しい紅葉を楽しむなら日当たりに植えます。日当たりを好みますが、2~3時間の日光でも大丈夫。日当たりが悪くなるにつれ、葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。


水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。完全にカラカラになった状態にはしない方が良く、「乾き始め」くらいで水を与えましょう。モミジは水切れすると、葉っぱがチリチリになるので、すぐわかります。
庭植えの場合の水やりは基本的に不要ですが、他の植物に水を与えるついでに、モミジにも与えるのがベストです。その際は葉の表面にも水を与えます(鉢植えでも同様に、葉への水やりを行ったほうが良いです)。こうすることで葉がうるおい、チリチリになるのを防げます。植物は葉の表面からも水を吸収できるのです。


肥料のやり方

開花前に寒肥として油かすと腐葉土や花ひろば堆肥“極みを株周りに穴を掘り与えます。
肥料を与えすぎると紅葉しなくなりますので、肥料は寒肥だけにして、普段は控えめに。


剪定方法

カエデの剪定は難しく、プロの技術を見る基準のようなものです。やわらかく仕上げると格好がよくなります。
剪定の時期は5月中旬~7月ごろもしくは、10月下旬~12月です。
一般の樹種は冬の落葉時期に剪定をしますが、カエデ・モミジは1~5月は剪定は控えます。
なるべく細い枝を残し、太い枝を抜いていきます。まず枯れた枝を元から切ります。樹勢の強い太い徒長枝、内側に伸びる枝を付け根から落とします。


その他豆知識

【紅葉を楽しむ秘訣】
葉に切れ込みがあり、葉が薄めのカエデ類は夏の高温で葉を乾燥して茶色くさせてしまうと秋の紅葉が楽しめなくなります。鉢植えは夏は水切れに注意すること。もし、葉が茶色くなり始めたら、8月下旬まででしたら思い切って葉をむしってやります。その頃までは葉をむしって坊主にしても9月ごろから芽吹きますが、9月を過ぎると芽吹かずに紅葉も見れなくなります。夏は西日があたりにくいような場所で育てるのがポイント。また、農薬散布の薬害で葉が痛むので、希釈倍率を薄めにし、気温の高い時間帯の農薬散布は控えます。
肥料を与えすぎると紅葉しなくなりますので、肥料は寒肥だけにして、普段は控えめに。

紅葉が美しくなる秘訣まとめ:
1.秋に昼夜の気温差が激しくなること。
2.日当たりが良いこと
3.紅葉時期に肥料分が切れてくれること。
4.秋まで葉が美しく残ること。


病害虫の予防法

病害虫はほとんどつきませんが、気候により発生します。テッポウ虫に注意です。幹を食い荒らし、発見が遅れたら木を枯らしてしまいます。5~9月は幹周りをよく観察し、木の食べかすや糞が幹の周囲に散乱していないかチェックしてください。
4月ごろ、アブラムシがつくことがありますので発生しだい駆除します。風通しが悪いとうどん粉病も出やすくなります。




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