ヒメユズリハ実の様子

● ユズリハ ヒメユズリハの品種の特徴

「ヒメユズリハ」はユズリハよりも葉が小さいことからその和名がつけられました。雰囲気はどちらかというとモチノキに似ています。ユズリハの葉が輪のように生えるのに対し、姫ユズリハは互い違いに葉が付く互生になります。葉もユズリハのように波打たず全体的にすっきり伸びる樹木で剪定に強く手入れにあまり手がかからないため、街路樹や生垣にも利用されます。耐寒温度が0度前後と特に耐寒性があるわけではないので、寒冷地の場合は注意が必要です。

ユズリハは雌雄異株です。花は観賞価値があまりなく、また果実の観賞価値や利用価値もないので、雌雄を区別して流通はしておりません。

学名
Daphniphyllum teijsmannii ユズリハ科 ユズリハ属
別名
姫楪、姫譲葉、青黄剛樹、オオバユズリハ、アマミユズリハ、オキナワヒメユズリハ
開花時期
4~5月
自家結実性
雌雄異株(果実の観賞価値や利用価値もないので、雌雄を区別して流通はしておりません。)
最終樹高
地植え:1m ~ 4m (常緑中高木)
最終葉張り
2m ~ 2m 半開帳性
栽培用途
庭木、街路樹、目隠しなど
成長の早さ
遅い (30cm/年)
植栽適地
福島県~九州
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
芽吹き時期
4月頃
花言葉
若返り、世代交代、譲渡

ヒメユズリハの育て方


植え方・用土

基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。寒冷地では12月~2月の極寒期は避けます。
湿り気がありやや粘質の土壌を好みます。日当たりのよい場所が適していますが、耐陰性があり建物の北側など日当たりの悪い場所でも育ちますが、日陰地だとどうしても枝が間延びがちになります。また、乾燥に弱い性質なので、土が乾きやすい土壌や冬に乾いた風が当たる様な場所は適していません。花ひろば堆肥極みで保水力のある用土に土作りをして植えます。


水やり

鉢植えの場合は、春ごろから9月ごろまでは鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。過湿が苦手なので落葉時期の水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。
雨が当たる場所に地植えする場合、水は雨水だけで十分です。よほど雨が降らない時期や、乾きやすい場所の場合は土が乾いてきたらたっぷりと与えます。


肥料のやり方

肥料は2月~3月に花ひろば堆肥極みや油かすなどの有機質肥料を多めに施します。やせ地では本来落葉する時期ではないのに葉を落とすことがあります。


剪定方法

ほぼ放任であまり枝を切る必要はありません。枝が間延びした場合やスペースの関係上大きくできない場合は、枝を半分くらいの長さに切り詰め、新しい枝を出させる様にします。枝葉が密生している中にある細かい枝は大きな葉に日が遮られることなどもあり枯れやすいので、早めに枝分かれしている付け根の部分から切り落とし、樹の内部まで風がよく通る様にします。(枝抜き剪定と言います。)剪定の適期は6月下旬から7月上旬、11月中旬から12月です。


病害虫の予防法

病害虫はほとんどつきません。




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