● ハイノキの品種の特徴
常緑で洋風に似合う花の咲く木。春に白いキンバイカのような白い小花をつけ、果実は8~10月に紫黒色に熟します。枝はよく分枝し、小さな照り葉が密について、風に揺れるとやさしげで涼しげ。自然に美しい樹形を形成するので、庭の常緑の主木に適しています。刈り込んでも萌芽力が強いので、目隠しや生垣、シンボルツリーにも最適です。近年人気が上昇中で、生育がとても遅く流通本数が少ないので大変高価な樹種で、株立ちのものが特に人気があります。
成木では高さ5~10mになりますが成長がとても遅く、庭植えしても大木になるまでかなりの年月がかかります。ですので、「大きくなるからどうしよう」の心配はありません。

店長の自宅にも植えていました。日当たりの良い場所に植えて5年以上のハイノキです(冬~春の写真)。葉色が悪いのであまりいい状態ではありませんが、上記の写真の状態でも10年以上楽しませてくれました。土質の硬い庭だったので植えてからほぼ樹高は成長しませんでした。一日中日が当たる場所だったのと、肥料はほぼ与えていなかったので、葉色が褪せてしまっていましたが、10年以上シンボルツリーで頑張って、病害虫がついたことはありませんでした。
黒紫色の果実を野鳥が好むと紹介されていますが、野鳥は来てたのかな。記憶にないです。猿は来てませんでした。
(庭の模様替えで、やむを得ず撤去してしまいました。)
常緑性ですが冬~初夏、秋に葉が黄色くなり古い葉が落葉します。葉の生え変わり、自然現象ですのでご安心ください。また、葉は下を向いて茂ります。冬は寒さで葉が内側に丸まることがあります。
日当たりの良い場所よりも日陰気味のほうが葉色も生育も良いです。日当たりの良い場所でも育ちますが、葉色は黄色~うす緑黄色になります。
ハイノキ(はいのき)は暖地の山野に生える常緑高木で、シェードガーデンの庭として人気です。
学名 |
Symplocos myrtacea ハイノキ科 ハイノキ属 |
別名 |
イノコシバ |
開花時期 |
4~5月 |
花色・大きさ・花形 |
白・小輪咲き(1.5cm位)・一重 |
最終樹高 |
地植え:3m ~ 8m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木) |
最終葉張り |
2m ~ 5m 直立性 |
栽培用途 |
庭植え、鉢植え、記念樹、シンボルツリー、シェードガーデン、花壇、目隠し |
成長の早さ |
遅い (10cm/年) |
植栽適地 |
関東以西~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性やや弱い、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
芽吹き時期 |
5月 |
ハイノキ (灰の木)の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは4月~入梅までに行います。水はけの良い肥沃な場所に植えます。鉢植えでも大丈夫です。
庭植えでは堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでは培養土和みだけで植えてください。
日陰に向く木ですが、日当たりのよい場所でも育ちます。ただし、葉色は黄色~黄緑になりやすく、夏の乾燥で落葉したり葉焼けすることがあります。 日陰~半日陰では葉色は濃い緑になります。極度の寒さでは葉が灰色に枯れ込んだりしますが、三重県の店頭では大雪をかぶっても大丈夫でした。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。 乾燥すると落葉しやすくなります。
肥料のやり方
2月に『みかんの好きな肥料』を与えます。あるいは寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
自然樹形を楽しむ木です。暴れた枝や枯れ込んだ枝を切り落とす程度です。適度に枝葉を間引いて風通し良くしてあげてください。冬~6月頃までは葉が次第に黄色くなって減っていきます。芽吹きも遅い時期に芽吹きます。
病害虫の予防法
特に気になる害虫はありません。