


● 西洋ヒイラギ クリスマスホーリーの品種の特徴
「クリスマスホーリー」は西洋ヒイラギとも呼ばれ、クリスマスのリースの材料として利用されています。品種によって葉がギザ葉になりヒイラギの葉に似ているからということでつけられた名で、ヒイラギとは異なるモチノキ科の常緑樹です。原産地は西アジア、ヨーロッパ南部、アフリカ北部など。春から初夏に咲く白い花には芳香があります。一口に西洋ヒイラギといっても様々な園芸品種があります。こちらの品種は詳細はわかりませんが、葉は丸く先端がとがっている程度なので、ヒイラギ特有のとげとげしさは感じません。JCバントールという品種が似ていますがはっきりしたことは不明です。
日本ではモチノキ科モチノキ属のなかでセイヨウヒイラギ(イングリッシュホーリー)、アメリカヒイラギ(アメリカンホーリー)、ヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)の3種をホーリーと呼びますが、欧米では近縁種や交雑種も含めて赤や黄色の実のなるものをホーリーと呼びます。いずれも雌雄異株なので雌株にしか果実はなりません。単為結果(雌木が受精しなくても結実する)なので、雄木がなくても実がつきます。
本来は成長すると3~5mになる木で、成長は比較的ゆっくりです。
| 学名 |
| Ilex aquifolium モチノキ科 モチノキ属 |
| 別名 |
| 西洋ヒイラギ |
| 開花時期 |
| 4月~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白・小輪咲き(0.3cm位) |
| 香りの強さ |
| ★★★☆☆ 中香 |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.8m ~ 1m 鉢植え:0.8m ~ 1m (常緑小高木) |
| 栽培用途 |
| グランドカバー、鉢植え、盆栽、生垣、公園、庭園 |
| 成長の早さ |
| 遅い |
| 植栽適地 |
| 関東以西~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
西洋ヒイラギ|クリスマスホーリーポット苗の育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。真夏の植え付けでは水切れにご注意ください。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
日当たり、水はけの良い場所に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みますが日陰でも育ちます。日当たりが悪いと葉が大きくなります。冬に一定の寒さに当てると葉色が紅葉します。また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合紅葉があまりしません。
水やり
地植えの場合は根がついたあとは水やりの必要はあまりなく、よほど乾燥しなければ、基本的に降雨でよいです。ただし乾燥に弱いので、夏は乾燥しないように、水やりをしてください。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水やりをしてください。
肥料のやり方
肥料はほとんど必要ありません。生育が悪い場合は、4~5月に油かすや骨粉などを与えます。寒肥は12月ごろに与えます。
剪定方法
放任しても樹形が整いますが、分枝がしにくい性質なので、切戻しで脇芽を出させてこっつりと仕立てます。剪定を控えると1本棒の貧弱な樹形になります。剪定は花後の1~2月に行い、葉の密生しているところのすぐ上で切ります。低く仕立てる場合は、小さな苗木のときから剪定を始めてください。伸びすぎて下葉がなくなったり、樹形が貧弱になってきたら、剪定をして仕立て直すと良いです。強く枝を切り戻しても大丈夫ですが、剪定する場合はすべての枝を切り戻しするようにします。切らない枝を残すと、切らなかった枝が喜んで育つので、剪定した枝に栄養が行かなくなって枯れ下がることがあります。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。冬に葉が凍傷で灰色になったり、赤く紅葉することがあります。
増やし方
実生、挿し木




