剪定を繰り返すことによって枝の分化が進み、花つきがよくなります。

● レプトスペルマム マヌカの品種の特徴

マヌカといえばニュージーランドのお土産「マヌカハニー」が有名です。ですがマヌカの利用方法は、はちみつにとどまりません。ニュージーランドの先住民族マオリ族の間では、マヌカは万能薬としてとても重宝されてきました。葉を煮詰めて風邪止めや胃腸薬として引用したり、木の皮を煮だした汁は下痢止めに、樹液は火傷や筋肉痛などにとあげればきりがないでしょう。強い抗菌作用がもたらす様々な効果が、マヌカをマオリ族の万能薬としての地位に押し上げたといっても過言ではありません。キャプテン・クックも飲んだといわれるマヌカの枝葉を使ったハーブティーは今でもニュージーランドで飲まれています。
日本では葉の形が「御柳(ギョリュウ)」に、花の形が梅に似ていることから「御柳梅」として親しまれています。

[レプトスペルマムとは?]レプトスペルマム属はオーストラリア南東部や、ニュージーランド原産のフトモモ科植物です。品種名にティーツリーと名があるものでも属が異なるものも多いです。
レプトスペルマムは別名“ギョリュウバイ”とも呼ばれ、ギョリュウのように小さな葉を持ち、梅に似た花を咲かせることに由来していますが、ウメとは別物です。ギョリュウバイはニュージーランドではマオリ語でマヌカ(Manuka)と呼ばれ、葉をお茶として利用する他、蜂蜜はマヌカハニーと呼ばれ世界に広く知られています。

オーストラリア原産の植物ですが、苗は全て国内生産です。日本でも手軽に育てる事ができます。品種により耐寒性に違いはありますが、関東南部以南の地域でしたら屋外での越冬も可能です。自生地では10mにまで育つような種類までありますが、家庭で育てるとおおよそ2~4m程度です。
防寒対策として根元に腐葉土をかけて予防すると樹の痛みも少なくなります。防風対策としては寒冷紗をかけたり、周囲をビニールなどで覆うようにすると効果的です。寒さで葉が紅葉したり、葉先が傷むこともありますが、春になれば新芽がたくさん出てきます。
害虫が付きにくく、消毒の必要がない事から手入れも楽で初心者でも十分に楽しんでいただけます。

学名
Leptospermum scoparium フトモモ科 レプトスペルマム(ネズモドキ、ギョリュウバイ)属
別名
ギョリュウバイ、御柳梅、ニュージーランドティーツリー
開花時期
春 (繰り返し咲き)
花色・大きさ・花形
白~薄桃花・極小輪咲き(1cm位)・一重(5枚)
最終樹高
地植え:1m ~ 4m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑低木)
最終葉張り
2m ~ 3m 
栽培用途
地植え、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、記念樹、目隠し、生垣
植栽適地
北関東~九州
育てやすさ
★★★★★ 初心者におすすめ
日照条件:日なた、
耐寒性普通(-5度)、耐暑性普通、耐乾性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:ほとんどつかない
芽吹き時期
4月頃
トゲの大きさ
あり
花言葉
蜜月、華やいだ生活、素朴な強さ、濃厚な愛

マヌカ 大苗の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。できるだけ水はけがよく、あまり乾燥しない肥沃な土壌に植えてください。 堆肥や完熟の腐葉土に通気性や排水性に優れたパーライトをすきこんだ土に浅めに植え付けします。また鉢植えでも栽培は大丈夫です。鉢栽培だと赤玉土小粒、と腐葉土、パーライトを6:3:1の割合で配合すると良いですが、草花用培養土でも大丈夫です。
オーストラリア原産の植物は全般に横風に弱いので支柱をつけて風で倒れないようにしてください。


水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に弱いため水切れさせないように気を付けましょう。地植えの場合は、根付くまでは注意が必要ですが、夏の雨が降らない日が続くとき以外は特に水やりは必要ありません。


肥料のやり方

肥料はあまり必要としません。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を少量与えるとよいでしょう。


剪定方法

枝先を剪定することで、小枝の分岐を促し樹形を整えることが可能です。また、小枝が茂ることで樹の内部が風通しが悪くなることがあるため、定期的に透かし剪定を行います。


その他豆知識

春に植え替える際は、高さを半分程度に刈り込み、根っこの古土を3分の1程度落として一回り大きな鉢に植え替えましょう。


増やし方

挿し木




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