
● ディセントラ スペクタビリスの品種の特徴
弓状の花茎にハート状のピンク花を咲かせます。
日陰のボーダーガーデンや、林間の庭に最適です。春の芽出しとともに蕾が出てきて咲きながら大きく成長し、枝垂れるように横へ広がるので大株では株張りが100cmにもなります。
ディセントラは、ケマンソウの仲間です。葉はボタンに似ており、長い花茎の先に、独特な形状の花を連ねて咲かせます。英名の「BleedingHeart(血を流す心)」も、この独特な花の形からきています。
花姿が鯛を釣り上げたような姿なので、タイツリソウとも呼ばれます。
原産地でも珍しい植物のようで、日本では室町時代から細々と栽培されていました。特に近年はその特異性に注目が集まり盛んに栽培されています。
●利用のヒント
ギボウシ、シュウメイギク、サラシナショウマ、トリカブトなど、夏から秋に活躍する植物が大きく育つ前に花を咲かせるのでそれらの植物の間に育てると長い間楽しめる花壇になります。



| 学名 |
| Dicentra spectabilis ケシ科 ディセントラ属 |
| 別名 |
| タイツリソウ(鯛釣り草)、ケマンソウ(華鬘草)、フジボタン、ケマンボタン、ヨウラクボタン |
| 開花時期 |
| 4~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンク |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.6m ~ 0.7m 鉢植え:0.6m ~ 0.7m (耐寒性落葉宿根草) |
| 最終葉張り |
| 0.4m ~ 1m |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、庭植え、花壇、切り花、シェードガーデンなど |
| 植栽適地 |
| 日本全国 |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性強い(-15度)、耐暑性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:普通につく |
| 花言葉 |
| あなたに従います、失恋、従順、優越 |
タイツリソウ (鯛釣草) “ピンク”の育て方
植え方・用土
開花中は良く日が当たり、気温が上がったら日陰になる落葉樹の下などが理想的です。
難しい場合は明るい半日陰の場所を選ぶか遮光してあげると良いです。太い根が張るため、腐葉土か堆肥を混ぜて水はけ・水もちを良くしてから、深く耕してから植えつけるといいです。
地植えは数年間は植えっぱなしでもいいですが、込んできたり生育の勢いが衰えてきたら、春か秋に株分けして植え直すといいです。鉢植えはできたら毎年行います。根は折れやすいので注意してください。3~5芽ぐらいに株分けするといいです
水やり
表土が
乾き始めたら
十分に与えます。
肥料のやり方
植え替えの際に、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を規定量に沿って与えます。鉢植えは春~初夏の生育期に、週に一度2000倍に薄めた草花用の液体肥料を与えます。
その他豆知識
夏の暑い時期には地上部が枯れて休眠状態なることが多く、花壇にぽっかり穴があいているようになるので、グランドカバーや他の草花で補うのが効果的です。秋涼しくなると地下部では翌年成長する芽がふくらんできます。
葉っぱが付いている時期が、短いため休眠期中に世話を忘れないよう要注意です笑。忘れて掘り起こしてしまわないよう目印を立てておくと良いでしょう。
病害虫の予防法
ヨトウムシが主に晩春から初夏と、初秋の2回を中心に発生します。温暖な都市部では一年中見られることもあります。アブラムシは、主に春に新芽や蕾につきます。
増やし方
株分け




