
● キクザキイチゲの品種の特徴
キンポウゲ科の宿根草で『菊咲一華』と書きます。秋明菊などと同じアネモネの仲間です。
春に花茎の先に白色の花を一輪つけます。淡紫青色の花を咲かせるものもあります。東京で自生するものはほとんどが白花です。花弁に見えるものは萼片(がくへん)です。萼片(がくへん)はおおむね8から13枚ほどつけます。晴れていると花が開き、陰では花は閉じます。花後は地上部は次第に枯れてなくなり、その後は地下茎で過ごします。
半日陰から日陰に適します。
山野草は一般的に、やや高温多湿を嫌う傾向にあります。このため栽培が難しいと敬遠され気味ですが、植え込みと置き場所を考えてあげれば、そんなに難しいことはありません。自生地は北海道から近畿地方です。
| 学名 |
| Anemone pseudoaltaica H.Hara キンポウゲ科 イチリンソウ属 |
| 別名 |
| 菊咲一華、菊咲一輪草(キクザキイチリンソウ) |
| 開花時期 |
| 3~4月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白~淡紫青色・(3cm位)・菊咲き |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.1m ~ 0.2m 鉢植え:0.1m ~ 0.2m (耐寒性落葉多年草) |
| 栽培用途 |
| 地植え、鉢植え、庭植え、花壇、寄せ植え |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★☆☆☆ やや難しい 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い(-10度)、耐暑性普通、耐乾性やや弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:強い |
キク咲きイチゲの育て方
植え方・用土
暑くなるころには休眠して地上部がなくなるので、早春から花が咲くまでは良く日に当て、それ以外の時期は半日陰~日陰で育てます。排水性が良く、湿り気のある土壌を好み、水切れに弱いので、培養土(果樹の土)で植えるとよいです。市販の土では培養土に少し腐葉土を加えた用土で植えます。
植え付けは夏以降~3月下旬までに行います。根は浅く横に伸びるので、浅く広めの鉢が良いです。
水やり
水切れに弱いので、乾いたら十分に水を与えてください。夏~冬の休眠中でも乾燥に注意です。週に1~2回は水やりをしてください。
肥料のやり方
基本的に、そんなに肥料を欲しがる方ではありません。生育期の春に適度に施して下さい。
病害虫の予防法
気になる病気は特にありません。
増やし方
株分けで増やします。根茎を2~3節ずつ手で折って分けて植えます。節ずつ外すようにして植えてください。



