
● サルビア ブルークイーンの品種の特徴
ブルークイーンは宿根サルビアのネマローサの交配種でよく似ていて美しいです。ネマローサよりも少し花穂が長いです。
春に青紫の花穂が立ち、萼(ガク)が残って秋まで楽しめます。花が終わった6月ごろに刈り込むと、秋にまた開花します。
秋に植えると秋~春に株が充実してくるので、翌春よく花が咲きます。春植えの場合は株の充実が遅いので、花色が薄くなったり、夏に茎が倒れやすくあります。
落葉性なので冬は地上部がなくなりますが、春に芽吹いてまた咲いてきます。
サルビア・シルベストリスと紹介している書籍もあります。またあるいは、サルビア・ネモローサであったり、サルビア・スペルバと紹介している場合もあります。
「サルビア」というと真っ赤な花をイメージする人も多いのではないでしょうか?サルビアには900種類もの仲間がいますが、最もポピュラーなのが赤い花を咲かせる「S・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)」です。一般的にサルビアというとこの品種を指すほど。一方サルビアはセージと呼ばれる代表的なハーブであり、日本の環境でもよく育ちます。耐寒性の有無によって宿根草と一年草のタイプに分けられます。
| 学名 |
| Salvia x superba 'Blue Queen' シソ科 サルビア属 |
| 別名 |
| サルビアスパーバ |
| 交配親 |
| ネマローサの交配種 |
| 開花時期 |
| 5月~8月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 濃青紫 |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.5m ~ 0.6m 鉢植え:0.5m ~ 0.6m (耐寒性落葉宿根草) |
| 最終葉張り |
| 0.4m ~ 0.6m |
| 栽培用途 |
| 花壇、鉢植え、寄せ植え |
| 成長の早さ |
| 普通 (20cm/年) |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱アルカリ性 耐寒性強い(-20度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:とても強い 害虫:とても強い |
| 芽吹き時期 |
| 3~4月頃 |
サルビア
“ブルークイーン”の育て方
植え方・用土
日あたりと水はけを好みます。株が大きくなりますので、花壇に植えるとよく育ちます。大鉢やプランターに植えれても楽しめます。
植え付け適期は春と、秋の10月下旬~11月です。初夏の植え付けでは植え付け後のひと夏めは水切れに注意してください。秋、冬に植える場合は冬の寒さに注意です。寒冷地では春植えをお勧めします。
夏の蒸れに弱いので水はけが良い風通しのよい場所で育てましょう。10~20cmくらい高上げした花壇(レイズドヘッド)にし、砂利やココチップなどを混ぜて水が抜けやすくした花壇にすると良いです。酸性土を嫌うので、地植えする場合は2週間前に苦土石灰をまいて中和させておくと良いです。地植えでは深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の1/3程度の堆肥とを入れ、庭土とよく混ぜ合わせて埋め戻して植えつけます。鉢植えでは培養土で植えてください。
花壇では植えっぱなしで大丈夫です。鉢植えでは2年に1回10~11月に植え替えてください。植え替え時は地上部を半分くらいに切り戻してください。古い土を半分程度落として、新しい土に植えなおします。
水やり
鉢植えでは土が完全に乾いてきたらたっぷりと与えるようにします。水やりは朝与えると良いです。夕方の水やりは茎が徒長して倒れやすくなります。
地植えの場合は雨が当たる場所では水やりは不要です。
葉が多少しおれたくらいでは枯れないので、しおれているときは水をたっぷり与えてください。
肥料のやり方
株が充実してから肥料を与えるとよく花が咲くようになります。
春から秋は2週間に1回液肥を与えるか、1か月に1回緩効性肥料を与えてください。
剪定方法
5~6月の開花から花がひと段落したら、花茎を根元で切るか、蒸れ対策のためい株全体を切り戻します。枯れた葉を取り除くと秋にまた咲くことがあります。
花後にガクが残った姿も観賞価値があるので、剪定をしないでそのままでも良いです。
冬になったら地際で枝をバッサリと刈り込みます。
冬の刈り込み剪定をしなくても枯れることはありませんが、翌春以降も花茎が残ると樹形が乱れるので見苦しい感じになります。
その他豆知識
~~健康に育てる秘訣~~
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。
病害虫の予防法
ヨトウムシやハダニ、アブラムシがつくことがあります。
増やし方
挿し芽で増やすことが出来ます。



