ペンステモン ハスカーレッド 6

● ペンステモン ハスカーレッドの品種の特徴

ハスカーレッドは銅葉の葉と茎が美しく、花だけでなく葉も楽しめます。全草が赤紫色で花は細い花茎の先に桃色を帯びた白い花を多数咲かせます。
濃い赤紫色の葉と城に近いピンクのコントラストがとても美しいです。花がない時期もカラーリーフとして楽しめます。
草丈は100cmと高くなるので植え込む場所には注意が必要です。ガーデンの後ろのほうで存在感を出します。
ボーダーガーデンにピッタリです。
ペンステモンのなかで一番丈夫で育てやすいです。冬も常緑で銅葉(赤紫のブロンズの葉のこと)が美しいです。春はさらに色の濃い葉が芽吹きます。
夏は葉色はブロンズ色が薄くなり、濃い緑が混ざったような色に変化していきます。花後に黒っぽい果実が残り雰囲気があります。切花にしても美しいです。こぼれ種でも殖えます。
この品種はアメリカ東部原産のジギタリス種から選抜された品種で、学名もペンステモン ジギタリスです。紛らわしいです。

ペンステモンはかわいらしい小花が釣り鐘のように咲くので、和名は釣り鐘柳(ツリガネヤナギ)とも言います。
立体的な花壇を作れる宿根草です。イングリッシュガーデンには欠かせない人気の植物です。
水はけのよい、やや乾燥した環境を好みます。高温多湿が苦手なので、水はけを良くして、風通しも良くしてあげてください。高温多湿に注意すれば寒さにも暑さにも耐えます。寿命も長く、何年も美しい花を楽しませてくれます。

学名
Penstemon digitalis 'Husker Red' ゴマノハグサ科
別名
ツリガネヤナギ
開花時期
5~8月
花色・大きさ・花形
白に薄ピンク・小花(3cm位)・釣り鐘状
最終樹高
地植え:0.8m ~ 1.0m 鉢植え:0.8m ~ 1.0m (耐寒性常緑多年草)
最終葉張り
0.4m ~ 0.6m 直立性
栽培用途
庭植え、鉢植え、グランドカバー、寄せ植え、ロックガーデン、ボーダー、ローズガーデン
植栽適地
北海道~九州
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性弱い、
耐寒性強い(-20度)、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんど出ない 害虫:普通
芽吹き時期
4月

宿根草|ペンステモン ハスカーレッドの育て方


植え方・用土

水はけの良い日当たりの良い場所に植えつけます。やせ地でやや乾燥する土壌を好みます。高温多湿の蒸れに弱いので水はけを良くして植えてください。寒さには強いです。雪に埋もれても大丈夫です。腐葉土を多少と、水はけを良くするために鹿沼土やパーライトを混ぜておくと良いでしょう。
植え付けや植え替えは、春の芽出し頃か秋が最適です。春と秋の植え付けでは根をやや広げ気味にして植えます。夏の植え付け時は根をいじらずに植えてください。冬の植え付け時には根が凍結しないよう気をつけます。


水やり

根付いてしまえば雨任せで大丈夫。植え付け直後で根が張っていないものは乾き具合によって水やりが必要になります。ひさしや木の下、風向きによって雨のかかりにくい所も同様で、土の中まで十分しみ込むようにたっぷりと与えます。 水やりの時間は、夏は朝のうちに、冬は午前中、昼前ぐらいがいいです。
鉢植えの場合、乾いたら与えるのが基本ですが、夏は乾かし気味に、休眠期は控えめに与えて多湿に注意するなど、成長に合わせた水加減が必要です。春と開花期は水を欲しがるので、多めに与えてください。


肥料のやり方

成長期に1000~2000倍に薄めた液体肥料を月に2~3回施します。夏と冬は肥料は与えません。


剪定方法

花後は花茎を早めに切り落とし、株元の新芽の成長を促します。植えたままにしておくと毎年殖えていきます。混み合っている芽は整理し、日当たりと風通しを確保し、蒸れないようにしておきます。


病害虫の予防法

特に注意する病害虫はありませんが、アブラムシがつくようです。薬剤散布で駆除しましょう。
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。
環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。

●病気と害虫を防ぐ工夫
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。
住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。

(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。

(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。

(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。

(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。


増やし方

さし芽や種まきで殖やします。挿し芽も種まきも5~6月、もしくは9月中旬~10月に行います。種は好光性でまいたら土をかぶせません。発芽適温は18度前後です。




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