ユリ 黒百合

● ユリ 黒百合の品種の特徴

黒い花を咲かせる黒百合は、花の形が一般的な白い百合によく似ていますが、まったく別の種類の植物です。白い百合は日本全国に分布していますが、黒百合は北海道を中心に中部地方よりも北側の寒い地域の高山帯にのみ分布しています。

特徴的な花の色が由来となり、英語名では、"チョコレートリリー”とも呼ばれています。また、ハエをおびき寄せるほどの強烈な臭いを放ち、"スカンクリリー"とも呼ばれています。なので、香りの評価は星なしです。ちなみに咲き始めが一番臭く、数日すれば香りは弱まります。
茎の先に釣り鐘状の黒い花を1~3輪咲かせます。 中心は黄色の花粉。花弁は6枚で3cmほどの花がうつむいて咲きます。

神秘的な雰囲気の黒百合には、アイヌや戦国時代の伝説がいろいろ語られています。「愛」や「恋」といったロマンチックな花言葉を持つ一方で、「復讐」「呪い」といった怖い花言葉もあり、贈り物には不向きとされています。ご用心。

【日本の風土に合う百合の花】
ユリの語源は、風に吹かれて花がゆらゆらすることから「ユリ(揺り)」とする説のほか、鱗片が幾重にも重なり合う、「ユルミ(緩み)」、というように多くの説があります。ユリ属の学名リウム(Lilium)は、ラテン語に由来しケルト語では「リ=白い」からきています。

【百合の歴史】
日本の書物にゆりが現れるのは「古事記」(712年)が最初とされています。「万葉集」には、「筑波嶺のさ百合の花の夜床にも 愛しけ妹そ昼も愛しげ」と歌われており百合は1300年前の昔から人々に親しまれています。この万葉集に歌われた「さ百合」はヤマユリだといわれています。日本には多くのユリが自生していますがその主な種類はテッポウユリ、ササユリ、カノコユリ、ヤマユリの4系統に分けることができます。カサブランカを代表する大輪で華やかなオリエンタルハイブリッド系のユリは日本のゆりを交配・改良して生まれたもので栽培しやすく、ゆり人気のきっかけとなっています。現在一般的に市場に出回る園芸品種は、西洋で日本原産のゆりを交雑育種して育成されたものがほとんどです。

学名
Fritillaria camschatcensis ユリ科 バイモ属
別名
チョコレートリリー、スカンクリリー、エゾクロユリ(蝦夷黒百合)、ミヤマクロユリ(深山黒百合)
開花時期
5月下旬~6月下旬
花色・大きさ・花形
黒・小輪咲き(3cm位)・釣り鐘咲き
香りの強さ
5月~6月 ハエ好みの香り
最終樹高
地植え:0.2m ~ 0.3m 鉢植え:0.2m ~ 0.3m (耐寒性落葉多年草)
栽培用途
鉢植え、庭植え
植栽適地
北海道南部~沖縄
育てやすさ
★★☆☆☆ やや難しい
日照条件:日なた、
耐寒性強い、耐暑性弱い(休眠中)
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通
花言葉
「恋」「呪い」

黒百合の育て方


植え方・用土

西日の当たらない、風通しの良い場所で育てます。排水性のよい土を好みますので、鉢植えは市販の山野草用培養土に軽石などを足して水はけをよくしましょう。地植えは、鹿沼土(小粒)や軽石砂、腐葉土を混ぜ込みます。
球根の植え付けは7~10月の休眠期が適期です。遅くても年内には済ませましょう。地表から4~5cmの深さに植え、土を被せます。球根の場合は5号鉢に2~3球が目安です。地植えの場合は、風通しと水はけのよい場所を選んで植え付けます。株同士の間隔を10~15cmほどあけましょう。クロユリの球根は鱗片が重なり合ってできており剥がれやすいのでやさしく土で覆ってあげましょう。


水やり

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えは降雨だけでも生育できます。雨が降らず、土が乾燥しているようなら水やりをする程度でかまいません。


肥料のやり方

肥料は春に芽が出はじめたら、1週間に1回液体肥料を施しましょう。花が咲き終わった後に化成肥料を与えます。


その他豆知識

山野の涼しいところに自生しているので、北海道や東北地方などの涼しい地方以外では鉢植え栽培をおすすめします。休眠期間である夏から秋に水を与え過ぎると枯れてしまいます。水はけと風通しのよい場所に植え、休眠期の水やりに注意しましょう。


病害虫の予防法

春にアブラムシが発生するので注意してください。見つけ次第、駆除してください。




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