● タンジー タンジーの品種の特徴
ヨーロッパに分布し、日当たりのよい乾燥地に自生しています。葉は緑色で鳥の羽根のような形をしています。黄色のボタン状の花を多く咲かせます。長く直立して伸びた茎は冬には枯れて、冬至芽の状態で越冬します。
ヨーロッパでは、昔は防虫として枝を室内や食糧庫に吊るしハエを防いだり、
戸口に置いてアリよけにしたり、カーペットの下に入れてダニよけ、また犬小屋やペットの敷物にして虫よけなどに利用されていました。
果樹園に植えると害虫を防ぐと共に栄養素を多く含むため土も肥やしてくれます。
染料としても利用され、枝葉からはグリーンがかった黄色に、花からは鮮やかな黄色の染料が採れます。
学名 |
Tanacetum vulfare キク科 ヨモギギク属 |
別名 |
バチェラーズボタン |
開花時期 |
5~9月 |
花色・大きさ・花形 |
黄・極小輪咲き(1cm位)・手毬咲き |
最終樹高 |
地植え:1m ~ 1.5m 鉢植え:1m ~ 1.5m (多年草) |
栽培用途 |
鉢植え、庭植え、寄せ植え、グランドカバー、ボーダー、花壇、切り花など |
植栽適地 |
本州 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性強い(-5度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:やや強い 害虫:普通につく |
花言葉 |
賢明な行動、清廉、友の思い出 |
タンジー|ポット苗の育て方
植え方・用土
日当たりと風通し、水はけの良い場所を好みます。
生育が旺盛ですので、鉢植えで管理する場合は1~2年に一度植え替えをします。丈夫ですので、その際株分けして増やすことも可能です。大きくしたくない場合は、株を整理するにとどめます。
水やり
鉢植えは土が乾いたらたっぷりと与えます、特に蕾ができ始める前から開花までの間は水を切らさないようにします。極端に乾燥すると、とう立ちしたり落葉するため、水切れを起こさないように注意します。
肥料のやり方
地植えでは特に必要ありません。鉢植えは収穫が終わったらお礼肥として緩効性肥料を施します。
剪定方法
梅雨前に込み合いすぎた、株は抜いて整理します。
病害虫の予防法
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。
増やし方
挿し木、株分け