● レモングラス レモングラスの品種の特徴
レモングラスはススキに似た線形の葉が根元から群がるようにつき、高さ100~180cmになります。
葉も茎も強いレモンの香りがします。この香りはシトラールと言う芳香精油を含んでいるためで香水の原料になります。この香りや成分に殺菌効果・虫除け効果があるとされています。世界三大美食スープのタイのスープ「トムヤンクン」には欠かせないハーブです。他にもカレーなどのエスニック料理の香味料やハーブティーの香りづけに利用します。
市販のレモングラスは葉先の先端だけなので香りも風味も十分とはいえませんが、ご自宅で栽培すれば根元の太い部分に多くの精油が含まれるのでお茶や料理に利用できます。
もちろん、ポプリなどにも使用できますね!
収穫は気温が20度以上に上がって、葉が15枚以上になれば可能で、株元から刈り取ります。
耐寒性がないので冬期は鉢上げして室内で管理するといいです。
有機質肥料を元肥か寒肥えとして施します。
学名 |
Cymbogon citratus イネ科 オガルガヤ属 |
別名 |
レモンガヤ、レモンソウ、オイルグラス、メリッサグラス |
開花時期 |
4月~5月 |
最終樹高 |
地植え:1m ~ 1.8m 鉢植え:1m ~ 1.8m (多年草) |
栽培用途 |
鉢植え、庭植え、寄せ植え、グランドカバー、ボーダー、花壇、切り花、生垣など |
植栽適地 |
関東~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、 耐寒性弱い(5度)、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:やや強い 害虫:ほとんど出ない |
芽吹き時期 |
5月 |
花言葉 |
爽快、爽やかな性格、凛々しさ |
レモングラス|ポット苗の育て方
植え方・用土
日当たりが良く、風通しと水はけの良い場所を好みます。酸性土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰をまいて調節します。北海道や東北などの寒冷地は戸外での越冬が難しいため、鉢植えで管理し、冬の間は暖かな室内で管理しましょう。
水やり
鉢植えは土が乾いたらたっぷりと与えます。地植えは、根付いたら特に水やりは必要ありません。
肥料のやり方
地植えの場合は、植え付け時に元肥として有機肥料をすき込みます。鉢植えで管理する場合は、ハーブの肥料を容量通りに使用します。食用に使用する際は、有機肥料にこだわってみてもいいですね。葉が黄色くなったり、細く元気が無くなったりする場合は、肥料切れのサインです。
剪定方法
熱帯地域が原産のため、寒い季節はとても苦手です。葉をつけたままですと、寒さにやられてしまうため、冬の前に葉っぱを刈り込んでしまいましょう。それでも、寒冷地などではそのまま枯れ込んでしまうこともあるため、一年草扱いされることもあります。
病害虫の予防法
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。