● ポポー ウェールズの品種の特徴
ウェールズは、インディアナ州原産のポポーです。果重300~400g程になる大実で豊産性の中晩生品種です。オレンジ色の果肉で味も良好です。
別名:アケビガキ、ポーポー、ポッポ、ポポの木、うぇーるず
昔懐かしいポポーの木
「昔、家に植わっていた」と言われる方も多いのに、傷みが早いので市場に出回らないことからか、意外となじみが薄い熱帯果樹のような落葉樹です。知っている方には懐かしい甘い果実。「カスタードアップル」「森のミルク」などとも呼ばれるポポーは、明治時代に日本へやってきました。アケビに似た柿にも似ているからか、アケビ柿と呼ばれています。
独特の濃厚な香りと味で養成満点!バナナとプリンを足して割ったような不思議な味は、一度食べたらクセになります。果実にはビタミンCを多く含み、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、カリウム、カルシウム、リン、亜鉛なども含有しています。
果実は完熟すると木から自然に落下し、そのころがちょうどベストな食べごろです。収穫後2~3日追熟させると香りが強くなります。熟した果肉は淡い黄色で甘みが強いです。
開花時期は5月。エキゾチックは花をお楽しみください。めしべが熟した後でおしべが成熟してくるので受粉不良になりやすいのが欠点。異品種混植や複数本育てると受粉の確率があがり豊産になります。
病害虫に強く、耐寒性のあるので、北海道でも栽培が可能です。
学名 |
Asimina triloba バンレイシ科 ポポー属 |
別名 |
アケビガキ、ポーポー、ポッポ、ポポの木、うぇーるず |
開花時期 |
4月頃 |
花色・大きさ・花形 |
チョコレート色・中輪咲き(5cm位)・釣鐘状 |
収穫時期 |
9月下旬~10月下旬 |
果実の大きさ |
★★★★☆ 大果 300~400g 豊産性あり |
甘さ |
★★★★★ 平均糖度:19~21度 |
果実の用途 |
生食、ジャム、果実酒 |
結果年数 |
4~6年 |
自家結実性 |
1本でややなる(自家結実性が弱いため、他品種との混植をおすすめします)(雄雌同株ですが、雄しべ雌しべの成熟期がずれることが多いので、他品種との混植をおすすめします。) |
推奨受粉樹 |
ポポーの他の品種 |
最終樹高 |
地植え:3m ~ 5m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉高木) |
最終葉張り |
2m ~ 4m 半開帳性 |
栽培用途 |
果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木 |
植栽適地 |
北海道~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 育てやすい 日照条件:日なた、 豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
芽吹き時期 |
4~7月頃(個体差がある) |
花言葉 |
健康 |
ポポー ウェールズの育て方
植え方・用土
12月~3月ごろが植え付け適期です。でも、10月~梅雨までに植えても結構根付きます。芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。直根性で細根が少なく、苗は根が土をつかんでいないのがほとんどですが、品質に問題ありません。 植栽1~2年は非常に成長が遅いです。
保水性の良い、有機質を多く含んだやや粘質気味の土が好きです。
冬の植え付け方法
鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷりと(鉢底から水が出てくる程度)与えてください。地植えの場合は、夏場の晴天が続くような時でなければ雨水だけで充分育ちます。
水やり
鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷりと(鉢底から水が出てくるくらい)与えてください。庭植えの場合は、夏の晴天が続くような時でなければ、雨水で充分育ちます。
肥料のやり方
12月ごろ有機質肥料を与えます。3月頃と9月に速効性肥料を与えます。
剪定方法
放任すると枝が直立しますので、9月ごろ徒長枝を強く切り戻しし、枝を横にはらせるようにします。大きくなった木を剪定する場合、12月~1月に行います。露地植えの場合は枝をなるべく低く横に誘引すると、収穫量が上がり、収穫も楽です。
前年枝の基部に花芽をつけるので、切り詰めても花芽を落とす心配が少なく、コンパクトに収めることができます。
その他豆知識
これといって栽培に工夫が要らないのがポポーの良いところ。病害虫に強く、無農薬で楽に栽培できます。 耐寒性も強く日本全国で栽培可能です。
品種によっては1本で結実しますが、1本で結実する品種でも2種類以上混植するとよいです。
果実は完熟すると木から自然に落下し、そのころがちょうどベストな食べごろです。収穫後2~3日追熟させると香りが強くなります。熟した果肉は淡い黄色で甘みが強いです。
実生苗は成熟が遅く、結実まで時間がかかります。また、直根性で細根が少なく、苗は根が土をつかんでいないのがほとんどですが、品質に問題ありません。生長はいたってのんびりです。
病害虫の予防法
ほとんど心配要りません。