ムベが熟すと赤くなります。果実は弾けません。

● ムベの品種の特徴

アケビの仲間のむべ。ムベが常緑のつる性植物で完熟しても果皮が裂けません。
4~5月頃、細い花弁のクリーム色の花(に見えるがく)をつけ、10月頃に収穫できます。果皮が色づき、果実がやわらかくなった頃に収穫します。
フェンスやアーチに絡ませてお庭を彩ります。素朴な味です。お伊勢参り(三重県伊勢神宮内宮)の際のおかげ横丁にムベの棚がありますよ~。
ブドウやキウイに似た素朴な味です。果物屋さんにはめったに売ってません。

柄のある3~7枚の小葉からなる掌状複葉。小葉の葉身は厚い革質で、深緑で艶があり、裏側はやや色が薄い。裏面には、特徴的な網状の葉脈を見ることが出来る。花期は5月。花には雌雄があります。
10月に果実が赤紫に熟します。熟しても実は割れません。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層があります。その内側に、半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされています。果肉も甘いが種にしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しいですが、ほんのり甘い素朴な味です。

別名「長命樹」と言われます。7世紀に天智天皇が狩猟で奥島(滋賀県近江八幡市島町)に立ち寄った際、長命の老夫婦に長生きの秘訣をたずねたところ、夫婦は「これを食べています」とムベの実を献上しました。それを賞味した天智天皇が「むべなるかな(なるほどなあ)」と言ったことが、「ムベ」の名前の語源になったと言われます。それ以来毎年皇室にムベが献上されるようになりました。すごい1000年以上献上されているようです。献上されたムベの果実は、例年、皇后さまらがジュースにして召し上がっているそうです。

学名
Stauntonia hexaphylla アケビ科 ムベ属
別名
ウベ、トキワアケビ、長命樹、郁子
開花時期
4~5月
花色・大きさ・花形
クリームホワイト・小輪咲き(2cm位)・ラッパ状の小花
香りの強さ
☆☆☆☆ 微香
収穫時期
10月中旬~10月下旬
果実の大きさ
★★★☆☆ 中果 80g前後
甘さ
★★★★☆ 平均糖度:17度
果実の用途
生食、ジャム、茶花
結果年数
3~5年
自家結実性
1本ではなりにくい(自家不和合性)(ムベは同じ株の花粉では実りにくい自家不和合の性質です。ほかの株の花粉で結実しやすいです。(と、いろんな資料に書いてあります。とはいえ、1株だけ育ててましたが1株で実ってました))
最終樹高
地植え:5m ~ 6m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑つる性)
最終葉張り
5m ~ 6m つる性
栽培用途
果樹畑、鉢植え、地植え、花壇、生垣、シェード、グリーンカーテン、フェンス、棚仕立て、盆栽
成長の早さ
早い (100cm/年)
植栽適地
関東以西~沖縄
育てやすさ
★★★★☆ 育てやすい
日照条件:日なた、
耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通
芽吹き時期
6月上旬~7月上旬
やや芽吹くのが遅いです。

ムベ・トキワアケビの育て方


植え方・用土

植え付け、植え替えは12~4月ごろが最適です。それ以外の時期の植え付けでも比較的問題なく育っています。寒冷地では春植えをおすすめします。
堆肥をすき込んだ土に浅めに植えます。鉢植えでは培養土に植えてください。


水やり

土質にもよりますが、露地栽培では雨水だけで十分です。


肥料のやり方

肥料はほぼ必要ありません。


剪定方法

剪定は12~1月頃に込み合うツルを間引く程度です。


病害虫の予防法

害虫は芽吹き時のアブラムシくらいで、ほとんど心配ないです。6月ごろうどん粉病が出ることがあるので、早めに予防します。茂りすぎてくるとイラガがつくことがあります。春~秋はイラガがいるかもしれないのでよく注意しましょう。




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