● キウイ レインボーレッドの品種の特徴

新しいキウイのレインボーレッドをご紹介します。
近年人気が急上昇している つる性植物キウイフルーツ。 そんな中、種の周りが鮮やかな赤色で、糖度がとっても高く、極僅かな地域でしか生産されていない「レインボーレッド」が当店初登場!お客さんから電話で「糖度21度の果実が取れて非常に好評だった。」とのお声を頂戴しましたので、カタログ値の糖度は20度ですが、最高糖度21度にしております。
まだまだ生産量が少なく、貯蔵性が短いことから、果実の流通も少ないこちらの「レインボーレッド」。
デパ地下のフルーツ専門店で1個700円(2023年11月19日)で販売していました。まさに高級。写真どりと試食で立って食べてみました。意外と大玉の果実です。酸味がほどよく、上品な甘みもあり、歯ごたえもよい食味です。一般的に販売されている「ヘイワード」などの緑系キウイに比べると、実が小さいながらも糖度が高く、酸味が少ないので、酸っぱいのが苦手な方にもおすすめの、しっかりとした甘みのあるそんなキウイです。
果肉の色は外側から黄緑色、次第に黄色で、種が含まれる部分は赤く、中心部は白となっています。
果皮の産毛はほとんどなく、キウイを食べた後のあのノドのイガイガ感が少ないので、とても食べやすくなっています。貯蔵性は低いので、収穫したら出来るだけ早めにお召し上がりください。
一般的にキウイでゼリーを作るのは、タンパク質分解酵素のアクチニジンを含んでいるため、固まらず難しいのですが、こちらの「レインボーレッド」はキウイの中では珍しく、アクチニジンをあまり含まないため、ゼリーを作ることが出来ます。
ぜひ珍しいキウイのゼリーを作ってみませんか?

※1本では結実しません。以下の開花時期の相性の良い受粉樹のいずれかなどを近くで植えてください。
・早雄:赤色系用オス(4月末~5月上旬)
・ロッキー:赤色系用オス(5月上旬開花)

【キウイの特徴】
キウイフルーツにはレモンよりも多くのビタミンCとみかんの10倍のビタミンE(果物で最大)、豊富なカリウム、食物繊維を含みます。

【赤色系キウイの特徴】
種の周囲が赤く染まる緑色の果肉のキウイ。早咲きで糖度が高いです。

学名
Actinidia chinensis、Actinidia deliciosa マタタビ科 マタタビ属
作出年・作出者
(静岡県富士市・・小林利夫)
開花時期
4月末~5月初旬
花色・大きさ・花形
白・中輪咲き(4cm位)・一重
収穫時期
9月下旬~10月上旬
果実の大きさ
★★☆☆☆ 小果 最大60g前後
甘さ
★★★★★ 平均糖度:17~21度
果実の用途
生食、果実酒、ジャム、ジュース
結果年数
3~5年
自家結実性
1本でならない(近くに雄木が必要。)
推奨受粉樹・結実率順で記載
早雄
最終樹高
地植え:m 鉢植え:m (落葉つる性)
最終葉張り
10m つる性
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え(10号鉢以上)、フェンスなど
成長の早さ
早い (170cm/年)
植栽適地
南東北~九州
育てやすさ
日照条件:日なた、耐陰性弱い、
耐寒性強い(-10度)、耐暑性強い、耐乾性弱い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:普通
芽吹き時期
3月頃
花言葉
ユニーク、お調子者

赤色系キウイフルーツ
”レインボーレッド (メス)”の育て方


植え方・用土

寒さに強い(東北南部くらいが北限)ですが、キウイは芽吹き後は急に寒さが苦手になります。春の芽吹き時に寒風が当たらない場所に植えてください。乾燥や多湿に弱いので水はけがよく、保水性のある土壌に植えます。堆肥とパーライトをよくすきこんだ土に浅く植えます。鉢植えでは培養土「和み」を推奨します。


春の植え付け方法

芽吹きは始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
移植や鉢増しなどの植え替えはなるべく冬に行います。どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を傷つけないよう大きく掘り取り、地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、なるべく根を乾かさないように早めに定植してください。


夏の植え付け方法

なるべくなら地植えは控えますが、毎日水やりができるようであれば地植えします。地植え後は根が浅く土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。
鉢から鉢への植え替えでは根を崩さずに植え替えします。


秋の植え付け方法

根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われます。
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでも良いです。


冬の植え付け方法

12月~3月ごろが植え付け適期です。関東以西では12月が最適。でも、10月~梅雨までに植えても結構根付きます。


水やり

キウイはしおれるほど乾かしてしまうと、水やりしてもすぐに回復しないほど乾燥に弱いです。過湿や過乾燥に弱いので、水やりでは少量ずつこまめに行ってください。
鉢植えの場合は、4月中旬から9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたらたっぷり与えてます。落葉時期の冬は水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、鉢を持ち上げて重い時は水やりはしません。鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりします。
庭植えの場合は、水やりは必要ありませんが、雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与えます。秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫です。


肥料のやり方

11月ごろ有機質肥料を与えます。窒素分が少なめに配合してある「ぶどうが美味しくなる肥料」をおすすめします。2月ごろに速効性肥料を与えます。


花芽の付き方

春から伸びた新梢の基部の葉腋に花が咲きます。
結果した葉腋には芽がつかずに、結果部より先の葉腋にツルの伸びが鈍化した7月頃から翌年の花芽がつきます。


剪定方法

キウイの棚仕立ては基本的にブドウの棚仕立てと同じになります。主幹上部の勢いの良いツルを上へ伸ばすように育て、主ツル候補から外れた下から伸びるツルは早い時期に切り落とします。時期は春~夏でも大丈夫です。主幹の下の方から出てくるツルは下に捻じ曲げ、切り戻して葉数を増やし、主幹を太らせるための力枝とします。 棚の上部まで主ツルが伸びたら、横方向に誘引していきます。冬になったら、力枝や脇枝はすべて切り落とし、主ツルも木質化した部分まで30cmくらい切り戻します。
棚仕立てした場合、葉が込み合い日当たり不足にならない程度に間引く剪定が必要です。冬の剪定や、春から夏の芽かきで茂り過ぎないようにします。キウイはブドウと比べ、樹勢も旺盛ですので、実際には主ツル以外の側枝を早い時期から切り落として栽培しても、順調に主ツルが上に上ってくれます。
主枝や側枝の基部の芽から伸びるつるは勢いが強く、その先の枝が負けやすいので基部の芽は早めに芽かきするか、基部の枝に更新すると良いです。
つるが旺盛に茂るので放っておくと日当たりが悪くなります。5~6月に込み合う枝や主枝の上から出た枝は芽かきしてください。6~7月に10節残して摘芯しておくと枝が充実して翌年の花芽がよくつきます。


その他栽培や性質の注意点

※マタタビ科の植物なので猫が寄ってくることがありますので、ねこ除けの対策等が必要な場合もあります。


その他豆知識

雄花が少なかったり天候不順で開花がずれたり昆虫の飛来が少なかったりで受粉が悪いと小果になったり味が悪くなります。なので人工授粉が重要です。受粉の適期は開花後3日間で、この間に雄花を直接接して受粉させます。雄花の開花不良に備えて花粉を採取して貯蔵するのも良いです。
フルメット処理でも果実が肥大します。生理落果が少なく結果過多では果実が肥大しませんので受粉後1ヶ月以内に摘果します。まず開花前に最基部の花は変形果になるので摘蕾し、1節に1花、1結果枝あたり3~5花に摘蕾します。その後1ヶ月以内に先の強い結果枝は3果、基部に近い弱い結果枝は1~2果に摘果します。
8月~10月にツルが伸び続けると味が悪くなるので芽かき、摘芯で棚の下に光の紋を描く程度に棚面を管理してください。


病害虫の予防法

ほとんど心配が要りません。まれに根頭がん腫病や軟腐病がでます。がん腫病は部位を切り落とし、コサイドボルドー水和剤を散布します。軟腐病にはトップジンM水和剤を散布してください。病害虫は発生しやすいので、見つけ次第、その病害虫にに応じた消毒をしてあげてください。


育て方のまとめ

旺盛に成長するのでこまめな剪定作業が必要です。




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