

● ブドウ ゴールドフィンガーの品種の特徴
名前にフィンガーが使われているのはその見た目が由来。実がまるでしなやかな女性の指のような珍しい形をしています。
糖度は18度程度。ジューシーで酸味が少なく、とても甘いブドウです。ゴールドはなぜ付いたかと言うと、実が完熟すると黄色になるからです。そして黄色く完熟すると、糖度は24度以上にもなり、まるでべっこう飴のように甘いのだそうです。皮はむきにくいので皮ごと食べますが渋みがあります。皮ごと食べるとパリッとしていて甘みが後で追いかけてきてさわやかでジューシー。次々に食が進みます。より甘く食べるには皮はむいて食べます。フォクシー香があります。
ゴールドフィンガーは「ピアレス」と「ポッテロ・ビアンゴ」の交雑種から選抜育成された品種です。
粒が落ちやすいため、市場には多く出回らない高級ブドウ!そんなブドウの完熟果となれば、もう自分で栽培して楽しむほかないですよね!耐病性が強く、栽培も比較的簡単です。
ぶどうは全般に暑さ寒さ、乾燥に強く、北海道から九州まで栽培できます。水はけが良く、通気性の良い土を好み、土質は選びません。
棚仕立てが一般的ですが、フェンス仕立てやあんどん仕立てなど工夫次第で小さな場所でも楽しめます。棚仕立てで広く育てると1本の苗木で300房以上の収穫も可能です。手間をかければいい果実ができ、おなか一杯の収穫が待っています。
欧米雑種2倍体は欧州種と米国種の雑種で、欧州種の優良品質に、湿度に強く、寒さに強いアメリカ種の特徴を併せ持った品種群です。高温多湿な日本の気候にも育てやすい品種が多いです。
| 学名 |
| Vitis vinifera.L. ブドウ科 ブドウ属 |
| 別名 |
| ごーるどふぃんがー、ゴールデンフィンガー |
| 作出年・作出者 |
| 1990年 (山梨県東山梨郡春日居町・・原田富一) |
| 交配親 |
| ピアレス(セネカ×ピッテロ) × ピッテロビアンコ |
| 開花時期 |
| 5月下旬~6月上旬 |
| 収穫時期 |
| 8月中旬~9月上旬頃 |
| 果実の大きさ |
| ★★★☆☆ 中粒 6~8g 一房400g 豊産性あり |
| 甘さ |
| ★★★★★ 平均糖度:17~25度 |
| 果実の用途 |
| 生食、ジュース |
| 結果年数 |
| 2~3年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(ジベレリン処理を2回で無核化(種なし)) |
| 最終樹高 |
| 地植え:m 鉢植え:m (落葉つる性) |
| 栽培用途 |
| 果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、フェンス、トレリス、シェードガーデン |
| 成長の早さ |
| 樹勢が強い (200cm/年) |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、 豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い |
| 芽吹き時期 |
| 5~6月頃 |
| 花言葉 |
| 陶酔、親切、人間愛 |
ゴールドフィンガー 挿し木苗の育て方
植え方・用土
植えつけに最適な時期は11月~翌年2月頃です。この時期の植え付けでは根を軽くほぐし、根を広げて植えます。それ以外の植え付けでも大丈夫です。3~6月、9~10月の植え付けは根を崩さず、乾かさないように植えます。真夏に植える場合、根を崩さずそっと植え、植え付け直後は毎日水を与えてください。
土質は選びませんが、水はけと通気性の良い土壌を好みます。
鉢植えの用土は当店の花ひろば培養土「和み」がおすすめ。夏場の日中などは日光に当ててあげてください。
地植えでは堆肥を3割、パーライトを3割土に混ぜて土壌改良してください。
水やり
露地栽培では雨任せで大丈夫ですが、長く乾燥してから大雨にあうと給食な水の吸い上げによって果粒の膨張しすぎて裂果することがあります。初夏や夏に雨が少ないときは数日に1回水を与えてください。秋冬は水の与えすぎの根腐れに注意してください。
肥料のやり方
土が肥えていれば肥料は控えめにして早めに樹勢を落ち着かせます。有機肥料を与える場合は10月下旬~11月頃に与えます。
その他栽培や性質の注意点
1本の新梢に2~4個花房ができますが、全部ならせると花ぶるいしやすく、果実の肥大も遅れ、来年の花芽も充実しなくなるので、棚仕立てでは50cm前後の弱い枝は全摘房、1mくらいの枝では2本に1房、2mの強い枝には1房を目安に摘房します。フェンス仕立てでは縦に伸ばすツル1本に1房。ならせなかった枝は翌年の着枝にします。
シャインマスカットと同様の房づくりです。
種なしぶどうの作り方。
ジベレリン処理を2回で無核化(種なし)します。
花穂の長さを4~5cmに房づくりします。満開~3日にジベレリン25ppmでジベレリン処理1回目をします。未開花の蕾があると花穂が湾曲するのですべての蕾が咲ききってから行います。ジベレリン2回目はその10~15日後ジベレリン25ppmで処理します。




