


● ブドウ サマーブラックの品種の特徴
巨峰より10日ほど早く収穫ができる早生の中粒品種です。1房400g程度になります。
果粒は紫黒色で着色は良好。糖度は巨峰以上で甘く、果肉は硬くプリっとしています。
耐病性も強く、北海道を除く露地栽培が可能です。樹勢が強く、少し花ぶるいしやすいので、ある程度の摘蕾をしてあげてください。摘粒の手間は少ないです。
ぶどうは全般に暑さ寒さ、乾燥に強く、北海道から九州まで栽培できます。水はけが良く、通気性の良い土を好み、土質は選びません。
棚仕立てが一般的ですが、フェンス仕立てやあんどん仕立てなど工夫次第で小さな場所でも楽しめます。棚仕立てで広く育てると1本の苗木で300房以上の収穫も可能です。手間をかければいい果実ができ、おなか一杯の収穫が待っています。
欧米雑種3倍体
| 学名 |
| Vitis spp. ブドウ科 ブドウ属 |
| 別名 |
| さまーぶらっく、 |
| 作出年・作出者 |
| 1997年 (日本・山梨県果樹試験場) |
| 交配親 |
| 巨峰×トムソンシードス |
| 開花時期 |
| 5月頃 |
| 収穫時期 |
| 7月下旬 ~ 8月上旬 |
| 果実の大きさ |
| ★★★☆☆ 中粒 7~10g 豊産性あり |
| 甘さ |
| ★★★☆☆ 平均糖度:19~21度 |
| 果実の用途 |
| 生食、ジュース |
| 結果年数 |
| 2~3年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(ジベレリン処理を2回、フルメット処理1回で無核化(種なし)) |
| 最終樹高 |
| 地植え:m 鉢植え:m (落葉つる性) |
| 栽培用途 |
| 果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、フェンス、トレリス、シェードガーデン |
| 成長の早さ |
| 樹勢が強い (200cm/年) |
| 植栽適地 |
| 東北~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、 豊産性あり、耐寒性普通、耐暑性強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:普通 |
| 芽吹き時期 |
| 5~6月頃 |
| 花言葉 |
| 陶酔、親切、人間愛 |
ぶどう|サマーブラック 2年生接木苗の育て方
植え方・用土
植えつけに最適な時期は11月~翌年2月頃です。この時期の植え付けでは根を軽くほぐし、根を広げて植えます。それ以外の植え付けでも大丈夫です。3~6月、9~10月の植え付けは根を崩さず、乾かさないように植えます。真夏に植える場合、根を崩さずそっと植え、植え付け直後は毎日水を与えてください。
土質は選びませんが、水はけと通気性の良い土壌を好みます。
鉢植えの用土は当店の花ひろば培養土「和み」がおすすめ。夏場の日中などは日光に当ててあげてください。
地植えでは堆肥を3割、パーライトを3割土に混ぜて土壌改良してください。
水やり
露地栽培では雨任せで大丈夫ですが、長く乾燥してから大雨にあうと給食な水の吸い上げによって果粒の膨張しすぎて裂果することがあります。初夏や夏に雨が少ないときは数日に1回水を与えてください。秋冬は水の与えすぎの根腐れに注意してください。
肥料のやり方
土が肥えていれば肥料は控えめにして早めに樹勢を落ち着かせます。有機肥料を与える場合は10月下旬~11月頃に与えます。
その他栽培や性質の注意点
1本の新梢に2~4個花房ができますが、全部ならせると花ぶるいしやすく、果実の肥大も遅れ、来年の花芽も充実しなくなるので、棚仕立てでは50cm前後の弱い枝は新梢3本に1房、1mくらいの枝では2本に1房、2mの強い枝には1房を目安に摘房します。フェンス仕立てでは縦に伸ばすツル1本に1房。ならせなかった枝は翌年の着枝にします。
30~35粒くらいに摘粒する大玉種なら葉35枚に1房といった感じです。摘粒や摘房では葉1枚に1粒が目安です。
粒の大きさが似ているサニールージュの房づくりを参考にしてください。
種なしにするジベレリン処理についてです。
房づくりで花房を7~8cmにしてから
1回目は満開から3日以内にジベレリン25~50ppmとフルメットを2~5ppm処理します。
2回目はその後10~15日ジベレリン25~50ppmとフルメットを5~10ppm処理すれば果実の肥大促進になります。溶液に食紅を加えておくと処理した花房が見分けやすいです。
摘粒して1房50~60粒くらいで1房400~450gくらいになります。



