● ブドウ 瀬戸ジャイアンツの品種の特徴

果皮は黄緑色で、パリっとした食感が珍しく、更にハチミツのように甘いのが特徴です。ぶどう好きな方なら誰もがNo.1に推奨するの品種です。
ひと粒、ひと粒が重量感があり、一房500g~800g位の大房、時には1kg以上の房も採れるほどで、まさにブドウの王様って感じです。粒は桃の様にお尻のところが割れた形で果物大国で作出県の岡山県の生産者さんは日本一の桃太郎から、「桃太郎ぶどう」で商標登録をしています。
一度食べたら止まらない、初めて瀬戸ジャイアンツを食べたとき、当時のブドウ品種で一番おいしい、一番好きでした。大好きだー!シャインマスカットよりも瀬戸ジャイアンツのほうがおいしく感じたのです。ノブオさん家のシャインマスカットを食べるまでは毎年瀬戸ジャイアンツを買って食べてました。(味の好みは変わるもので、今はシャインマスカットのほうが好きです。)。
瀬戸ジャイアンツは皮が薄くて食べやすく、上品な甘さで瑞々しい。香りはあまりないからか、少し皮の青い香りを感じてさっぱりしています。食べだしたら止まりません。最近はシャインマスカットに押されていますが皮ごと食べれる種無し青ブドウの先駆け品種です。
(ジベレリン処理をしないと種が入ります。)

果皮はやや厚く裂果に強いです。ジベレリン処理で実どまりが良くなり、フルメット処理をすると果粒が肥大して粒ぞろいも良くなり、種無しになります。脱粒はほとんどなく、日持ちします。樹勢は強いですが、ジベレリン処理で短梢栽培も可能です。

ぶどうは全般に暑さ寒さ、乾燥に強く、北海道から九州まで栽培できます。水はけが良く、通気性の良い土を好み、土質は選びません。
棚仕立てが一般的ですが、フェンス仕立てやあんどん仕立てなど工夫次第で小さな場所でも楽しめます。棚仕立てで広く育てると1本の苗木で300房以上の収穫も可能です。手間をかければいい果実ができ、おなか一杯の収穫が待っています。

欧州系2倍体

学名
Vitis vinifera.L. ブドウ科 ブドウ属
別名
せとじゃいあんつ、桃太郎ぶどう、ももたろう
作出年・作出者
1979年 (岡山県・花澤ブドウ研究所・花澤茂)
交配親
グザルカラー × ネオマスカット
開花時期
5月頃
収穫時期
9月上旬~9月下旬
果実の大きさ
★★★★★ 特大粒 15~20g 最大30g 豊産性あり
甘さ
★★★☆☆ 平均糖度:18度
果実の用途
生食、ジュース
結果年数
2~3年
自家結実性
1本でなる(ジベレリン処理を2回、フルメット処理1回で無核化(種なし)。花粉に稔性がなくジベレリン処理が必要。)
最終樹高
地植え:m 鉢植え:m (落葉つる性)
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、フェンス、トレリス、シェードガーデン
成長の早さ
樹勢が強い (200cm/年)
植栽適地
北海道~九州
育てやすさ
★★☆☆☆ やや難しい
日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、
豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:弱い 害虫:普通
芽吹き時期
5~6月頃
花言葉
陶酔、親切、人間愛

ぶどう
”瀬戸ジャイアンツ”の育て方


植え方・用土

植えつけに最適な時期は11月~翌年2月頃です。この時期の植え付けでは根を軽くほぐし、根を広げて植えます。それ以外の植え付けでも大丈夫です。3~6月、9~10月の植え付けは根を崩さず、乾かさないように植えます。真夏に植える場合、根を崩さずそっと植え、植え付け直後は毎日水を与えてください。
土質は選びませんが、水はけと通気性の良い土壌を好みます。
鉢植えの用土は当店の花ひろば培養土「和み」がおすすめ。夏場の日中などは日光に当ててあげてください。
地植えでは堆肥を3割、パーライトを3割土に混ぜて土壌改良してください。


水やり

葉が大きいので水の吸い上げも盛んです。露地栽培では雨任せで大丈夫ですが、長く乾燥してから大雨にあうと給食な水の吸い上げによって果粒の膨張しすぎて裂果することがあります。初夏や夏に雨が少ないときは数日に1回水を与えてください。秋冬は水の与えすぎの根腐れに注意してください。


肥料のやり方

土が肥えていれば肥料は控えめにして早めに樹勢を落ち着かせます。有機肥料を与える場合は10月下旬~11月頃に与えます。ブドウの好きなアミノ酸がたっぷり含まれた「ぶどうがおいしくなる肥料」がオススメです。6月以降はマグネシウム欠乏症が起きることがあり、梅雨入り後くらいに天然硫酸マグネシウム肥料を与えるとよいです。ぶどうは窒素分を多く与えると樹勢が強くなりすぎて果実の品質低下になるので、よほど生育が悪い場合を除き、追肥は必要ありません。


花芽の付き方

ぶどうは若い柔らかな枝に養分が蓄積され、前年伸びた枝の葉腋のほとんどに花芽を含む混合芽がつきます。春になると、混合芽からつるが伸びて、つるの基部から3節目くらいに2~4の花房が咲きます。前年の貯蔵養分が不足していたりすると花芽がつかなかったり、花ぶるいします。
また、剪定や芽かきの強弱、窒素肥料の多少によってつるの勢いが左右されやすく、
つるの勢いが強すぎると受精(この場合は樹勢ではなく受精)が悪くなって果粒が落花する花ぶるいがおきます。前年の養分を蓄積させるために秋遅くまで葉が茂るようにすることや、窒素過多にならないようにすること、芽かき量を減らして樹勢が落ち着くようにするなどで花ぶるいを予防してください。


剪定方法

日本では棚仕立てが多いです。高温多湿で春から秋にかけて雨が多い日本では、ぶどうは雨の跳ね返りや雨が原因で病気になりやすいので、なるべく地面から遠いところで果実をならせるために棚仕立てが一般的になりました。



ヨーロッパ地方は比較的雨が少なく空気も乾燥しているので病気が少ないことから、ヨーロッパやアメリカなどでのブドウ栽培は生垣仕立てが多いです。
日本国内でも生垣仕立てもできます。生垣仕立てですと、果実が低い位置になるので収穫しやすく、ベランダや狭いお庭でもブドウ栽培に挑戦できます。




その他栽培や性質の注意点

1本の新梢に2~4個花房ができますが、全部ならせると花ぶるいしやすく、果実の肥大も遅れ、来年の花芽も充実しなくなるので、棚仕立てでは50cm前後の弱い枝は新梢3本に1房、1mくらいの枝では2本に1房、2mの強い枝には1房を目安に摘房します。フェンス仕立てでは縦に伸ばすツル1本に1房。ならせなかった枝は翌年の着枝にします。
30~35粒くらいに摘粒する大玉種なら葉35枚に1房といった感じです。摘粒や摘房では葉1枚に1粒が目安です。

種なしぶどうの作り方。
大粒の種なしぶどうにするにはジベレリン処理を行います。花穂の先端は切らずに花穂の長さを3~4cmに房づくりします。満開~3日にジベレリン25ppmとフルメット3ppmを加えてジベレリン処理1回目をします。未開花の蕾があると花穂が湾曲するのですべての蕾が咲ききってから行います。ジベレリン2回目はその10~15日後ジベレリン25ppmで処理します。
果皮が薄いので雨や湿度で裂果しやすいので、雨よけ栽培と35粒くらいに摘粒するのがおすすめ。袋がけでは果皮の黄色化を抑制するために緑色や青色の袋を使用するとよいです。


その他豆知識

詳しいブドウの育て方はこちら


病害虫の予防法

雨で黒痘病が出やすくなるのと、裂果を防ぐために雨除け栽培をおすすめします。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事