


● リンゴンベリーの品種の特徴
「リンゴンベリー ( コケモモ ) 」はベリーの中の野生種の品種で、主に高山の岩場や寒冷地の林などに自生しています。日本ではあまり聞き慣れない名前の植物ですが、北欧では日常的に料理に添えられてるなど、メジャーなベリーです。
初夏から夏にかけて、薄っすらピンクを帯びた白い花が咲きます。秋には1cmに満たない赤い果実が成ります。果実にはビタンミンやアルプチンが豊富に含まれており、酸味が強いため、主にジャムやソースなどに加工して食されます。
「リンゴンベリー」は常緑樹で、樹高は30cm前後と小さめ。そのため、収穫を目的とした以外にも、グランドカバーとしても活躍してくれます。また、寒さに非常に強く、マイナス30度近くまでは寒さに耐えられます。その分夏の暑さには弱いので、水はけと風通しをよくして、夏場は西日や直射日光が長時間当たらないように注意が必要です。
| 学名 |
| Vaccinium vitis-idaea ツツジ科 スノキ属 |
| 別名 |
| イワモモ、カウベリー |
| 開花時期 |
| 6月~7月ごろ |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンクを帯びた白い |
| 収穫時期 |
| 9月~10月ごろ |
| 自家結実性 |
| 1本でなる |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.1m ~ 0.4m 鉢植え:0.1m ~ 0.4m (耐寒性常緑低木) |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、地植え、寄せ植え、花壇 |
| 植栽適地 |
| 北海道~中国地方 |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、土壌酸度:弱酸性 耐寒性とても強い(-30度)、耐暑性弱い、耐乾性やや弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
| 花言葉 |
| 小さな甘いトキメキ、くじけない、不信、不実、冷淡、反抗心 |
珍しいベリーの木 | リンゴンベリー ( コケモモ )の育て方
植え方・用土
植付時期は12~3月ごろが適期で、鉢植えでの栽培がおすすめ。リンゴンベリーは酸性の土壌を好みます。鉢植えの場合は、ブルーベリーの専用培養土をお使いください。地植えの場合は堆肥や腐葉土と一緒に、ピートモスや鹿沼土などを庭土とよく混ぜて植えます。暑いところが苦手な植物ですので、水はけと風通しがよく、夏の日差しが遮られるようなところに植え付けてあげてください。夏場の乾燥防止のために、株周りにマルチング材を敷いていただくと安心です。冬の寒さにはマイナス30度まで耐えられますが、霜が降りるようなところは避けてあげてください。
【管理場所】
日当たりを好みますが、夏の高温と乾燥を避けるような場所に植えて(鉢を置いて)ください。西からの日差しをさえぎるようにします。(木陰などが最適)。ベランダ等で栽培する場合は夏の西日をさえぎるように工夫してください。
【鉢での栽培】
特にベランダ栽培の場合は水やりに注意です!アスファルトに直接鉢を置いてしまうと、根が蒸れてしまうので、通気性がよくなるようにすのこなどの上に置いて管理してあげてください。またベランダは夜間も温度がこもりやすく、乾燥しやすいので、梅雨から夏にかけては水やりを朝夕2回与えるようにしてください。(夕方は鉢の土が渇き気味だったら与えます。)
落葉している冬はほとんど水は欲しがらなくなるので、土が乾きにくくなります。そんな時期は水の与えすぎになりやすいので、土が乾いたら水を与え、根ぐされに注意してください。
水やり
乾燥が苦手なので、土の表面が乾いていたらたっぷりとお水を与えます。夏場の水切れには十分注意してあげてください。
肥料のやり方
痩せ地でもよく育つので、肥料はほとんど必要ありません。2月~3月と9月~10月緩効性の化成肥料などを与えるだけで十分です。
剪定方法
自然樹形でも小さくコンパクトにまとまるので、特に剪定は必要ありません。混み合っている枝があれば、間引いたり、切り詰めたりする程度で問題ありません。
病害虫の予防法
風通しをよくすれば病害虫はほとんどつきません。まれにアブラムシや蛾の幼虫がつくことがあります。見つけ次第捕殺するか薬剤散布などで駆除してあげてください。




