




● マカダミアナッツ バーモントの品種の特徴
マカダミアナッツのバーモントはハイブリッド品種で、殻が破りやすく大量収穫が可能です。取り木苗は比較的早く結実します。成長が早く順調に育てば1年後ぐらいから結実します。ピンクの花が大変美しい品種です。耐寒性も強く愛知県で露地越冬しています。
マカダミアナッツは、亜熱帯地方で栽培が盛んな、樹高が15mほどにまで成長する常緑高木樹です。直径2cmほどの殻果(ナッツ)で、9月ごろから収穫が可能です。葉はヒイラギのようにトゲトゲしています。春には花藤のような房状の花が咲き、受粉後に緑色の実をつけます。果実は秋頃から自然に落果、裂けた果実から茶色の殻を取り出して乾燥させ、その後殻のなかの果実が、よく見る白いマカダミアナッツです。
果実はしっとりとして淡白な味わい。まろやかでデリケートな味わいでナッツの王様と言われます。栄養価が高く、ビタミン、食物繊維、ミネラル、不飽和脂肪酸などが豊富に含まれ、糖質は低く、美容や健康志向の方には気になる存在です。
熱帯植物ということもあり、生育適温は20度以上。耐寒性もあると言われ、日本でも屋外栽培されている地域もありますが、基本的には鉢植えで冬越しは室内管理がおすすめです。
| 学名 |
| Macadamia integrifolia x M. tetraphylla ‘Beaumont’ ヤマモガシ科 マカダミア属 |
| 別名 |
| Macadamianut、クイーンズランドナッツ |
| 交配親 |
| Macadamia integrifolia x M. tetraphylla |
| 開花時期 |
| 3~5月頃 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンク・・房状 |
| 収穫時期 |
| 9月ごろ~ |
| 果実の大きさ |
| 豊産性あり |
| 結果年数 |
| 2~4年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(両性花が咲きます。自家受粉しますが、多くは虫媒花で受粉して結果します。ミツバチなどの飛来が少ないと受粉不良で落果が多くなります。) |
| 最終樹高 |
| 地植え:10m ~ 15m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 4m やや直立性 |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、記念樹、観葉植物、インテリアプランツ |
| 成長の早さ |
| 早い |
| 植栽適地 |
| 東北~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★☆☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性 豊産性あり、耐寒性やや弱い(0度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:やや弱い 害虫:つきやすい |
| 花言葉 |
| 希望 |
珍しい 熱帯果樹 |マカダミアナッツの育て方
植え方・用土
鉢植えの場合は通年植え付け可能ですが、地植えの場合は4月以降の暖かくなってからの時期に植え付けてください。水はけのよい、よく肥えた弱酸性土壌を好むため、観葉植物の土や山土2:パーライト1:パーク堆肥1でブレンドした土などを用います。培養土(鉢植え専用用土) 、もしくはブルーベリーの鉢植え専用土でも問題ありません。
根が浅く細い根なので、強風で倒れやすいです。支柱をつけて倒伏予防してください。
日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。生育適温は10~25℃。熱帯果樹ですが耐寒性が多少あるので、温暖な地域であれば戸外での栽培もできます。外で管理する場合は、霜や強風の当たらないところに移動してください。10度以下になると成長が止まってしまうため、屋外越冬の場合は、葉が傷んだり落葉することがあります。
本来大木になる木なので、鉢植えでの管理がおすすめです。
水やり
過湿・乾燥には強いですが、植え付け後はたっぷりと水を与えてあげてください。開花時期から結果時期は乾燥ストレスを与えないようにこまめな水やりをお願いします。果実がついてからも、乾燥させると果実が落果しやすくなるので、こまめに水やりをしてください
肥料のやり方
若木のうちは春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えます。化成肥料を与えすぎると生理障害が起きることがあるので、量は控えめにします。
植え付け2年目以降、開花が始まる大きさになってきたら、等配合の緩効性化成肥料を開花時期から与えて、肥料切れを予防してください。窒素が欠乏すると花つきが悪くなり、花が咲いても花序が小さくなります。
秋は翌年の結果枝になる新梢を充実させるために速効性の複合化成肥料を年間施肥量の1/3程度与えます。
花芽の付き方
前年の初秋までに生長が止まった枝の葉腋に花芽がつきます。早い年だと12~1月に花芽が発芽してきますが、霜にあうと花芽が枯死するので、芽吹きは遅いほうが良いですが、芽吹きはコントロールできません。。開花時期の4月下旬~5月に雨が続くと受粉できずに収穫量が減ります。
剪定方法
葉が込み合い、日当たり不足にならない程度に12~1月ごろ間引く程度の剪定をします。樹高が高くなりすぎる場合は、主幹を早めに切り、芯を止めて、主枝を横方向に2~3本伸ばして低い樹高に仕立てます。
剪定の際は、花芽が2年目の枝の先につきますので、あまりばっつばつと切り戻すと花が咲かなくなりますので注意です。収穫後に強剪定をすると秋芽が出て翌年の着花が減るので、秋以降の剪定は控えたほうが良いです。また低温期に剪定すると樹勢が衰えたり、寒害も受けやすくなるので、秋~冬は切らないほうが良いです。
その他栽培や性質の注意点
生育温度20度~25度 前後
※0度前後まで耐寒性があると言われていますが、日本の気候では鉢植えでの管理をおすすめします。
※耐寒性はあると言われていますが、10度以下になると生育が止まります。マイナス5度になると枝枯れし、マイナス6度以下では地上部が枯れていきます。
※マカダミアナッツは放任すると20m近くまで大きく成長する高木樹です。一般家庭で整枝しても10m前後まで大きく成長する可能性があります。鉢植えで樹高を抑えて管理、栽培していただくことをおすすめします。和歌山県では4~5月に開花して8月上旬~9月に収穫期を迎えます。翌年1月まで樹上貯蔵できます。
果皮が裂果して殻皮がこげ茶色になったら収穫です。果皮を剥ぎ取って天日干しして乾燥させ、硬い殻皮を割って中の仁を取り出して、ローストして食べます。
ハワイなどでは落果した果実を拾い集めて収穫していますが、和歌山県では秋に気温が下がるため、果実が落果せずに樹上に残ります。収穫量は木の大きさに比例しますが、ハワイでは1樹あたり46kgと言われています。
※葉がヒイラギのようにトゲトゲしているので、植え付けの際や小さなお子様がいる家庭では取り扱いに注意してください。
病害虫の予防法
炭そ病、うどんこ病、灰色かび病 などのが発生しやすいです。枝が混み合って風通しが悪くなると、病気が発生しやすくなるので、風通しのよいところで管理し、間引き剪定で枝が混み合うのを防いでください。特に雨が続く梅雨や秋頃はよく注意してください。
カメムシやボクトウガなどの害虫も発生しやすいです。



