● カカオ ナシオナルの品種の特徴

「ナシオナル」はカカオの数ある原種の一つで、5300年前から栽培されていたと言われています。かつては絶滅したと考えられていましたが、2009年にエクアドルで、2011年にはペルーで再発見された、現代に存在するカカオの中で最も希少なカカオです。特定の産地の豆には花のような香りがあり、一流パティシエが常に探し求めているカカオビーンズだそう。この豆から作られるチョコレートは濃厚でクリーミーな上に苦味が少ないです。1916年に大発生した「悪性モニリオフトラ」という菌類により壊滅的な被害を受け、1930年代以降に外来品種が導入されたことで交雑が進行。21世紀初頭には純粋なナシオナル種は絶滅したと考えられていました。

2009年、エクアドル農業研究所(INIAP)が全国でDNA解析を行った結果、1万1,000本中わずか6本(0.05%)だけが純粋なナシオナル種であると確認されました。さらに2013年、マナビ県ピエドラ・デ・プラタ渓谷で100年以上の樹齢を持つ古木が発見され、DNA鑑定によりその多くが純粋なナシオナル種であることが判明。現在も極めて希少な存在であり、特有の華やかな香りと上品な風味から「幻のカカオ」と呼ばれています。

この苗は純粋なナシオナル種の木から取れた種子からの実生です。他品種も栽培されている圃場で受粉されたものとなるため、100%のナシオナル種である補償はありません。

「カカオ」は言わずと知れたチョコレートやココアの原材料となる果実です。太い枝の幹から直接花がつき、とっても不思議な雰囲気です。咲いた花に実がつくのは全体の1%程度だとか・・・。自然界は厳しいですね。実がついている様子はさらに不思議。木から小型のラグビーボールがぶら下がっているような見た目です。品種によって黄色やオレンジ、赤など果皮の色が異なります。フレッシュな果肉は生食することが可能で、とても甘いライチのような味がするそうです。
「カカオベルト」と呼ばれる、赤道をはさんで南北20度以内の高温多湿の地域でもっぱら栽培されています。そのため、寒さにはめっぽう弱く、鉢植え加温栽培必須の玄人向けの果樹です。のわりには、直射日光に弱いため管理は基本半日陰で。現地では日よけとしてバナナやカカオの母と呼ばれる「トリニダードのエリスリナス」を植えているんだとか。

フォラステロ種は、西アフリカや東南アジアで栽培されるチョコレート向けの品種です。ポリフェノールが多く、苦みや渋み、カカオ感が強いため、ミルクチョコレートにピッタリ!豆(カカオポッドと呼ばれます)の内部は紫色で、果皮は黄色です。有名どころの品種に「ガーナ」「コートジボワール」「ナイジェリア」などがあります。生長が早く耐病性に優れるため、病害虫に弱かった在来種、クリオロ種が壊滅した後に栽培が広がりました。

学名
Theobroma cacao L. Soconusco アオギリ科 テオブロマ属
開花時期
5月~
花色・大きさ・花形
結果年数
4~5年
自家結実性
1本でなる(自家結実性が強い)
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木)
最終葉張り
0.5m ~ 0.8m 直立性
栽培用途
鉢植え
植栽適地
日本全国(原則、鉢植え栽培)
育てやすさ
☆☆☆☆ 難しい
日照条件:日なた~半日陰、
耐寒性弱い(15度)、耐暑性普通
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通につく

カカオ|ナシオナル 1年生実生苗の育て方


植え方・用土

明るい半日陰が理想です。湿り気のある用土を好むため、赤玉6:堆肥4ぐらいで調整します。寒さにはめっぽう弱いため、鉢植え栽培で冷涼な季節は室内で暖かくして管理します。温室等で温度・湿度のコントロールが可能な場合は地植えでも大丈夫です。
強風で倒れやすいため、風よけや支柱を立てるなどして対策をします。


水やり

高温多湿を好むため水切れに注意します。土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。


肥料のやり方

木の育ちを良くするため、初夏と秋に野菜用の肥料を与えます。


剪定方法

木がある程度大きくなるまでは込み合っている枝を落とす程度で大丈夫です。収穫年数に近づいたら下を向いている枝、平行枝の弱いほうの枝、花がつかない枝(葉がまんべんなくついている枝)は、切り口が下向きになるように根元のほうで取り除きます。


病害虫の予防法

幼苗のうちはヨトウムシに注意します。




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