園芸店の植物管理のうんちく。
苗木部部長の高井尽です。
植物管理のうんちくをお届けします。
毎日、毎日、暑い暑い。
熱中症厳重警戒なんてのが、出ていたり。
最近、「警戒」「警戒」が多すぎないですか!?
コロナ関連の警戒やら、大雨に警戒など。。
くだらない愚痴はこれくらいにして、
夏に覚えておきたい、「葉水」について、少しお話します。
水やりについて、前回のメルマガでお話しました。
葉や株全体に水をかけることを「葉水」といいます。
夏は雨が降らなくなり、高温になるので、ハダニが出やすくなります。
このハダニがやっかいなのです。
ダニは繁殖力が強いので、10日程度で成虫になります。
成虫になると薬剤への抵抗も強くなることと、産卵だけでなく分身しますので、完治させるまでは根気がいります。
油断してたらあっという間に大発生。
こんな感じなのは、まだ序の口。
放っておくとこうなります。
駆除や根治にけっこう手間がかかってしまいます。
このハダニですが、実は水が嫌いなんです。
ハダニは高温乾燥を好み、水が嫌い。
なので、雨が少ない真夏の高温期はハダニ天国。
風通しが悪い場所がハダニ天国です。
つまり、茂りすぎた木々の葉裏や、ベランダやテラス。
雨が当たらないベランダって意外と風通しが悪いので、ハダニ天国になっています。
だから、ハダニ予防に葉水をしましょうよ。という話です。
ハダニをホースの強い放水で吹き飛ばすように行います。
ハダニの被害が少ないうちは水洗いを繰り返すとある程度ハダニを駆除できます。
霧吹きでシュッシュ程度では吹き飛びませんので、
ハダニ予防に一番いいのはホースの水で葉裏や表を水洗いしたり、
シャワーの水で水洗いしたりします。
ただ、注意したいのは、
夏の葉水は病気を併発する可能性があるということ。
湿気がこもった風通しが悪い場所では葉の蒸れが心配されます。
風通しが良い場所で行うのが理想で、
直射日光が和らぐ時間帯に行いましょう。
園芸って素晴らしいです。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
苗木部 部長 高井尽(たかいつくす)