園芸店の植物管理のうんちく。
苗木部部長の高井尽です。

『 は~るを愛する人は~
こ~ころ清き人~~~』
春が近づいてきています。
今が一番、植物がみすぼらしい、元気がない姿の時期です。
冬の休眠から目覚めようとしている今がみずぼらしい。
寝起きの朝は、頭ぼうぼう。
「目くそ」や「よだれ跡」が口についていたり、寝起きの口が臭い。
いわゆる、植物たちもそんな目覚めの朝です。
冬の前からついていた常緑樹の葉が、
日に日に落葉し、アプローチや駐車場の吹き溜まりに落ち葉を集めていたり。
寒さで地上部が枯れてしまった宿根草が、
雑草と見分けがつかないほどぼーぼーだったり。
新芽っぽいものが非常に小さくて枯れてしまったように見える、
サクランボやプルーン。
いつまでも落葉せずについたままになっているブルーベリー。

冬の寒さで丸くなったり、
色が褪せた葉をつけるレモンやみかんの柑橘類。
そろそろ暖かい日は鉢植えや花壇、畑の整理でもしますか。
地上部が枯れた宿根草は地際で刈り込んでおきましょう。
いつまでも枝についている落葉樹の葉はすべてむしり取っておこう。
お庭の落ち葉は片づけておこう。
枯れ葉や枯れ枝は昨年からの病原菌を持っているかもしれません。
枯れ葉や枯れ枝を片づけることで、春からの病気の蔓延を予防できます。
乾燥防止や寒さ予防にと、落ち葉を庭木の株元に集めて敷いている方も見かけますが、病気や害虫を誘うので、やめたほうがいいです。
完熟のたい肥や腐葉土であれば、病害虫はいないので、
乾燥予防などにはお店で売ってるたい肥や腐葉土を利用してください。

植物は地温の上昇を感じて春の訪れを知ります。
マルチングや雑草が多いと地温の上昇が遅れますので、芽吹きが遅れたりします。
寒冷地では早めにマルチングを外したりしてあげてください。
(マルチング)とは、表土を敷き藁やたい肥、腐葉土、
バークチップやココチップなどで覆って、
乾燥や雑草の予防、地温の低下を防いだりすることです。
古くなったマルチング材には病害虫が潜伏している場合もあるので、
古いマルチング材は取り換えておくのも良いでしょう。
見た目もリフレッシュされていい感じです。
土が固くなっている感じであれば、
スコップの刃先などで土を砕いて通気性や通水性を良くしてみます。

ついでだから堆肥や腐葉土を花壇に混ぜておくのもいいですね。
物置に余っているのを出してきて使ってみましょう。
用土や肥料は消費期限はありません。
多少緑の苔っぽいのでも使ってしまいましょう。
そんな庭いじりをしていると、
誰がしたのか、犬の糞が見つかったり。

あれ!
「こんなとこに見たことのない新芽が!チューリップかな?」
と知らない植物の芽吹きを見つけたりします。
雑草ならとっちまうけど。
春が来る、植物たちが芽覚める準備をしましょう。
楽しみな春はもうすぐです。
『 す~みれの花の~ような~~~
ぼ~く~の友達~~~ 』

園芸って素晴らしいです。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
苗木部 部長 高井尽(たかいつくす)

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