園芸店の植物管理のうんちく。
苗木部部長の高井尽です。
前回のメールマガジンでも好評だったので、
剪定についてのお話をします。
前回のメールマガジンの剪定のお話はこちら。
「大きく育ちすぎた木をなんとかしましょう」
今回はバラの剪定です。
バラの冬剪定といっても、
近年は温暖化なのか、まだまだ葉を残しているバラも多いです。
もしくは、冬なのに新芽吹いている苗などもいます。
植物は「切る」と「芽吹く」性質がありまして、
寒波の再来が心配な時期はまだ剪定は控えたほうがいいかなと、
バラの冬の剪定は春の直前のほうがいいかなと思っています。
バラの剪定はバラが生長を休んでいる休眠期に切る。
つるバラは新芽が動く前の1月に、
木立ちバラは2月に剪定をします。
樹液の流動が落ち着いている今の時期に切る。
ということから、
1月、2月に剪定をするのは間違いではないですが、
切れば芽吹く。
芽吹けば寒波の寒さや晩霜害で新芽が痛む。
なので、剪定は寒さが来なくなる直前にするのがいいかなと思う次第です。
葉をむしり取るのも同様で、寒波が来なくなってからにしてみましょう。
ちなみに、葉をむしり取るには目的があります。
古い葉に残っている病害虫を持ち越さないことです。
そして、剪定時に無駄な葉がないほうが作業しやすいから。
つまりは、買ったばかりの大苗など、冬剪定が必要ない苗や、
気温が下がった時期以降に芽吹いた葉は病害虫はほぼいないので、
取り除かなくてもいいのでは?
と思います。
天気も変われば、
毎年、少しずつ気候も変わります。
寒い冬は植物は休眠しますが、
春になれば新しい希望の芽を伸ばして成長します。
今は不安でもきっといいことあると思います。
園芸って素晴らしいです。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
苗木部 部長 高井尽(たかいつくす)