
● サポジラ アラノの品種の特徴
「アラノ(Alano)」はアカテツ科マニルカラ属の熱帯果樹サポジラから選抜された栽培品種。サポジラはメキシコ南部から中米を原産とする果樹で、現在では世界各地の熱帯~亜熱帯地域で栽培されています。アラノはハワイ由来の品種として知られ、果実品質の良さに加えて、比較的コンパクトな樹形と長い収穫期間を持つことが大きな特徴です。
果実は楕円形~やや細長い形で、成熟しても外皮は茶褐色。見た目はジャガイモのような素朴な姿ですが、柔らかく完熟した果実を切ると、中には褐色~赤褐色の果肉が現れます。そしてサポジラ最大の魅力が、その強烈な甘さです。アラノの果肉は非常に甘く、滑らかでジューシー。風味はブラウンシュガーやキャラメル、洋梨などを思わせるような濃厚な甘さを持ち、完熟するとデザートをそのまま果実にしたような味わいを楽しめます。特にアラノは、優れた風味を持つサポジラ品種として評価されています。果実は大きさだけを追求したタイプではなく、中型程度。その一方で果肉品質に優れ、食味を重視してサポジラを育てたい方には非常に魅力的な品種です。
また、アラノの大きな特徴の一つが収穫期間の長さです。暖かな地域では長期間にわたって開花・結実し、条件が整えば一年のかなり長い期間、果実を収穫できます。一度に大量の果実が熟して終わるのではなく、長い期間をかけて少しずつ完熟果を楽しめるのは、家庭果樹としても嬉しい性質です。
樹形はサポジラの中では比較的コンパクト。一般的なサポジラは長い年月をかけて大きな常緑樹になりますが、アラノは比較的小型にまとまりやすく、剪定によって樹高を管理しながら育てることができます。この性質は、日本で鉢植え栽培をする場合にも大きなメリットです。葉は厚みのある濃緑色で光沢があり、一年を通して美しい常緑の葉を楽しめます。果実がない時期でも整った葉姿を楽しめる、観賞価値の高い果樹です。栽培では十分な日照と暖かい環境を好みます。サポジラは熱帯果樹の中でも比較的乾燥に強く、一度株が充実すれば多少の水切れにも対応します。ただし、生育中の苗や鉢植えでは極端に乾燥させず、用土が乾いてきたら十分に水を与えます。用土は水はけの良いものを使用し、特に気温の低い時期の過湿には注意します。耐暑性は非常に高く、日本の夏の暑さにもよく適応します。一方、基本的には熱帯~亜熱帯果樹ですので、幼苗では霜や凍結を避けて管理するのが安全です。ある程度成長したサポジラは短時間の低温には比較的強いものの、果実収穫を安定して楽しむのであれば暖かな環境での栽培が適しています。
そして、サポジラを初めて育てる方に特に知っておいてほしいのが「食べ頃」です。収穫直後の硬い果実には乳液が多く、渋味があり、この状態ではおいしく食べられません。収穫後に追熟させ、果実全体が柔らかくなってから食べます。十分に追熟したサポジラは、硬い状態とはまったく別の果物。柔らかな果肉に、ブラウンシュガーやキャラメルを思わせる濃厚な甘味が広がります。
比較的コンパクトな樹形。長い収穫期間。そして、非常に甘く濃厚な果実。
アラノは「珍しいサポジラ」というだけではなく、家庭で果実を収穫して食べることを考えても魅力の多い優良品種です。世界各地に存在するサポジラの品種ごとの味や果実の違いを楽しみたい方はもちろん、初めて品種物のサポジラを育てる方にもおすすめしたい品種です。
「サポジラ」は熱帯域に分布するアカテツ科マニルカラ属の常緑高木で、別名チクル、チューインガムノキ、メキシコガキともよばれています。メキシコ南部が原産で、成長が遅い常緑樹です。花の時期は不定期で、白い釣鐘状の小さな目立たない花を咲かせます。果実は直径4~8cmほどで果皮はジャガイモのように薄皮で、果肉は干し柿に似た色でやや柔らかめです。未熟果は渋みが強いものの完熟果は非常に甘く美味しいとされています。チューインガムノキの由来は、樹皮にラレックス(チクル)と呼ばれる白い粘り気のあるチューインガムの原料が取れることからそう呼ばれています。現在はこのチクルを原料にするガムは少なく合成樹脂にとって変わられています。
| 学名 |
| Manilkara zapota Alano アカテツ科 マニルカラ属 |
| 別名 |
| チクル、チューインガムノキ、メキシコガキ |
| 花色・大きさ・花形 |
| クリーム |
| 甘さ |
| 平均糖度:21程度 |
| 果実の用途 |
| 生食、お菓子 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:m (常緑高木) |
| 栽培用途 |
| 観葉植物、鉢植え、温室など |
| 成長の早さ |
| 早いcm/年 |
| 植栽適地 |
| 沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。) |
| 育てやすさ |
| ★★☆☆☆ 初心者には少し注意 日照条件:日なた、 耐寒性やや弱い(0度)、耐暑性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
サポジラ|アラーノ種 実生ポット苗の育て方
植え方・用土
土質は特に選びません。 半日陰から日当たりが良い場所と湿りけのある土を好みます。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。 真夏は乾きやすいので、回数を多めにします。 冬は地上部は枯れますが休眠はせず、根は生きています。
肥料のやり方
春~秋にかけて2ヶ月おきに緩効性の肥料を与えてください。
剪定方法
特に必要ありませんが、剪定する際は成長期に行います。樹勢が強い枝には実がつきにくいので、枝を水平に誘引するとよいです。
