サイトアイコン 苗木部の部室 〜苗木、育てよう〜

ロイヤル サバル ヤシ サバルヤシの特徴と育て方

● ヤシ ロイヤル サバルの品種の特徴

「ロイヤル・サバル」はメキシコ中部に自生するヤシ科サバル属の希少なファンパームで、英語では「Royal Palmetto」などと呼ばれ、サバル属らしい力強さと、すっきりと整った美しい樹形を併せ持っています。分布の中心はメキシコのミチョアカン州周辺。熱帯の海岸沿いに生育するヤシとは異なり、内陸の比較的標高のある地域に自生することが本種の大きな特徴です。

成長すると一本立ちの幹を形成し、その頂部から大きな掌状葉を放射状に広げます。葉は多数の細長い葉片に分かれ、中央部が立体的に折れ曲がる「コスタパルメート」と呼ばれるサバル属特有の形状になります。成熟した株では大きな扇状葉がまとまりよく樹冠を形成し、非常に端正で堂々とした姿になります。ロイヤル・サバルの魅力は、巨大になりすぎるタイプのサバルとは少し異なる、バランスの取れた樹形です。自然下ではしっかりとした幹を立ち上げますが、Sabal palmettoなどと比較すると比較的コンパクトにまとまり、庭園でも存在感のある美しいファンパームとして楽しめます。若い株では幹がほとんど見えず、地際から大きな葉を展開します。そこから長い年月をかけて徐々に幹が形成されていくため、苗の時代から成木まで樹形の変化を楽しめるヤシでもあります。

また、Sabal pumosはサバル属の中でも分布域が限られた種類です。広大な範囲に分布するSabal palmettoやSabal minorとは異なり、メキシコ中部の限られた地域に自生します。世界的にも一般的な園芸店で見かけるような種類ではなく、サバル属を産地や種類ごとに集めている方にとっても非常に面白い存在です。

栽培では日当たりの良い環境を好みます。幼苗のうちは急激に強い直射日光へ出すのではなく、徐々に光へ慣らします。株が充実してからは十分な日照を与えることで、葉柄が間延びしにくく、ロイヤル・サバルらしい力強い葉姿を楽しめます。生育期には十分な水を与えます。サバル属は丈夫な種類が多く、本種もある程度成長すれば乾燥への適応力がありますが、成長を促したい時期には極端な水切れを繰り返さない方がよいでしょう。用土は水はけの良いものを使用し、特に気温が低下する冬季には過湿を避けます。

そして本種で注目したいのが、メキシコ中部の高地に自生するという点です。熱帯低地だけに分布するヤシではないため、一般的な熱帯性ヤシと比べると低温への適応力が期待できる種類です。ただし、日本国内での栽培例はまだ多くなく、耐寒性を一律の温度で判断するのはおすすめできません。特に小さな苗では強い霜や凍結、冬の冷たい風から保護し、株を十分に充実させてから徐々に屋外環境へ慣らしていくのがおすすめです。

サバル属には、アメリカ南東部のSabal palmetto、非常に耐寒性の高いSabal minor、銀青色の葉が美しいSabal uresanaなど、それぞれ異なる魅力を持った種類があります。ロイヤル・サバルは、その中でもメキシコ中部の高地という独特な環境を故郷に持つ種類。整った大きなファンリーフと、成長とともに形成される端正な幹。そして、限られた地域に分布する希少性。
定番の耐寒性ヤシからもう一歩踏み込んで、メキシコの珍しいサバルを育ててみたい方におすすめしたい、非常にコレクション性の高いファンパームです。

「ヤシ(椰子)」は、単子葉植物ヤシ目ヤシ科に属する植物の総称で、熱帯地方を中心に亜熱帯から温帯にかけて広く分布しています。南国を思わせる独特の樹形やデーツのような実が収穫できるなど、ちょっとトゲトゲしてますが魅力の多い植物です。熱帯地方を中心に253属、約3333種、あまり多くはありませんが、日本にもシュロなど6属6種が自生しています。多くの品種で種が実用利用されています。食用に向かない観賞用の品種もありますが、食用油や工業油なども取れ、生食や砂糖の材料、ドライフルーツやジュースなどなど利用も多岐にわたる栽培価値の高い品種が多いです。
冬~春は古くなった葉が傷みや枯れこみが目立つようになります。中心部から新しい葉が生えるので、傷んだ葉は生え際で切っておくと良いです。

ヤシの木界トップクラスの耐寒性を誇るサバルヤシ。この木の最大の魅力は、サバル好きにはたまらない特徴的な幹姿です。古くなった葉柄の部分が幹に折り重なるように残り、クロスが重なり合っているように見えます。荒々しさをも感じられる独特のカッコ良さがあり、迫力のある幹姿を作り出します。
葉色はシルバーがかったグリーン。葉は大きく裂けた掌状葉(手の平の形)で、その見た目から熊手ヤシの別名も持ちます。
雌雄同株。花は両性花で白色、芳香があります。
リゾートガーデンの植栽には欠かせないヤシの木ですが、鉢植えにして観葉植物として楽しむこともできます。

学名
Sabal pumos ヤシ科 サバル属
開花時期
5~7月頃
花色・大きさ・花形
白
最終樹高
地植え:10m ~ 20m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑小高木)
栽培用途
鉢植え、地植え、庭木、観葉植物、記念樹、シンボルツリー、街路樹
成長の早さ
遅い
植栽適地
東北~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、土壌酸度:弱酸性
耐寒性やや強い(0度)、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
花言葉
勝利、成功

ロイヤル・サバル| 実生ポット苗の育て方

植え方・用土

植え付け時期は、寒さが厳しくなる前の10月~11月頃、または暖かくなる春~初夏(4月~梅雨入り前)が最適です。水はけの良い土壌で植え付けてあげてください。
植え付け場所は日当たりの良い場所で管理してあげてください。日当たりが悪いと葉っぱが汚くなることがあります。
水はけの良い用土であれば育てられます。庭植えの場合、水はけが悪いようならバーク堆肥を混ぜ込んで排水性をよくしてから植えて下さい。地植えの場合は、花ひろば堆肥「極み」を使って植えていただくと良いでしょう。
鉢植えの場合は市販されている観葉植物専用の土か花ひろば培養土和みがお勧めです。
根詰まりすると生育が止まり、葉っぱが黄色く変色して枯れ混んできます。ですので鉢植えの場合は2年に一度くらいの頻度で植え替えする良いでしょう。
水をたっぷり与えると、どんどん大きく育っていきます。植え付け場所のスペースなども考慮して、土の表面を少し乾燥ぎみにさせて育てると、生長を抑えることができます。


水やり

地植えでは植え付け1年目の生育期だけこまめな水管理をします。根付いてしまえば水やりは雨任せで大丈夫です。


肥料のやり方

5月~10月頃に、2ヶ月に1度くらいのペースで緩効性化成肥料を与えてあげてください。
液肥でも構いませんが、冬場などの休眠期は与えなくても良いです。栄養剤肥料などで水はけが悪くなると根腐れが起こりますので、ご注意ください。


剪定方法

冬~春に古くなった葉が傷んでいくので、傷んだ葉は春に生え際で切ります。株の中心から新しい芽が伸びて生えます。中心部を切ってしまうと葉が出なくなるので切らないようにします。


病害虫の予防法

病害虫はあまり心配いりません。
基本的に丈夫な植物です。


増やし方

種まき
4~9月が発芽適期です。
種の発芽適温は25~35度であれば冬や夏も種まきできます。発芽には数週間~数ヶ月かかる場合があります。気長に水やりを続けましょう。

【種まきの方法】
果肉が残っているとカビの原因になりますので、果肉はきれいに取り除いてから、種まき前に1~2日程度、水もしくはぬるま湯に浸し、種の皮を柔らかくします。
無菌の赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトやピートモス、ココピートなどの排水性の良い用土に1cm程度の深さにまき、種が隠れる程度に軽く土をかぶせます。
発芽するまでは土が乾燥しないように水やりを行い、明るい日陰(または半日陰)で管理します。発芽適温は約25~35℃です。




モバイルバージョンを終了