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ジレッティーバナナ バナナ の特徴と育て方

● バナナ ジレッティーバナナの品種の特徴

「ジレッティーバナナ」は子株を出さないバナナとして知られるエンセテ属のバナナです。果実をつけた後枯死し管理が楽なため、海外では庭園植物として重宝されています。(一般的な子株を出すMusa属のバナナは庭に植えた後、処理する際に子株を掘り上げるのが大変だそうです)。花はまるで太陽のような派手な花を咲かせ、あまりなりませんがその後に種ありバナナの果実をつけます。葉が美しく、庭にトロピカルな雰囲気を演出できる他、料理の下にひいたりなどの利用をされます。「ジレッティーバナナ」はエンセテ属の中でも、非常に希少で、解明されている部分が少ない種。原産は熱帯-南アフリカ西部の高地なので若干の耐寒性に期待できますが実際はよくわかりません。大きくなっても2m以内で収まるようなので、栽培はしやすいと思います。
実は食用に向きませんが、エチオピアではで根茎を発酵させた伝統料理エンセテとして利用されています。

バナナ全般の特徴について
大きな木のように見えますが多年草になります。木に見える部分は、やわらかな葉が重なり合っています。
開花期になると、蕾を包んでいる葉が花のように見えますが、その中に花が房状にあります。だんだんと垂れ下がりながら赤紫色に変わり大きな筆先のような形になります。蕾を包んでいる葉が1枚めくれ上がるたびに、1段の花が咲いてやがて1房のバナナになります。

学名
Ensete gilletii バショウ科 エンセテ属
果実の用途
観賞用
自家結実性
1本でなる
最終樹高
地植え:m 鉢植え:m (常緑多年草)
栽培用途
地植え、鉢植え、観葉植物
成長の早さ
早い
植栽適地
九州~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
育てやすさ
初心者におすすめ
日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性
耐寒性弱い(10度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない
花言葉
風格

ジレッティーバナナ|実生苗の育て方

植え方・用土

バナナの仲間では、寒さに強い品種ですが、路地越冬が可能な地域は西関東以西となり、越冬時には防寒対策は必須です。5度以下では生育障害が生じ、0度以下で枯死する場合があります。
日当たり、水はけの堆肥などをすき込んだ肥沃な土壌に植えつけます。温かい時期に植え付け、植え替えをします。4~8月が植え替え適期です。それ以降の植え付けでは根を傷めないように注意して植え替えてください。台風などで倒れることもあるため、30~40cmの深めに植え付け、根が張るまでは支えをつけましょう。
10~35度が生育温度で、29~31度が生育適温です。生育温度での植え替えが良いです。


水やり

葉が大きくなると水を多くほしがります。春~秋は土が良く乾くので土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬は土が乾いていなければ水は与えません。乾かし気味に育てて土がよく乾いてから水やりをしてください。


肥料のやり方

緩効性化成肥料元気玉を3月下旬から11月まで 2ヵ月に1回のペースで与えます。肥料が不足すると葉が黄色くなります。葉色が薄くなる時は有機液肥を与えてください。


花芽の付き方

開花1週間後に摘花します。おしべやめしべが不完全な中性花や雄は摘み取ります。
果実になったら一番下の段と実は摘み取ります。(と一般的な解説などで書かれていますが、石垣島のバナナ園では何もしないそうです。)


剪定方法

枯れ葉は生え際で取り除いてください。株元から子株が出てきますが、株分けしない場合は早めに取り除いておきます。花が咲くとその株が枯れこみますので、子株を株分けして更新していきます。


その他豆知識

露地栽培のバナナの防寒としては、葉をすべて束ねます。不織布を幹と全体に巻きます。不織布がなければ麻布やコモでも良いです。または梱包材のプチプチで保温します。 なるべく二重にしたほうが安心です。
気温上昇してきたら、不織布を取り去り、冬に傷んだ葉を取り除きます。


病害虫の予防法

病気はほとんど出ません。まれにハダニが出るので、1~2週間に1回は葉に思いっきり水をかけてハダニを吹き飛ばしてください。ハダニは水が苦手です。


増やし方

株分けで増やします。4~9月に土が根になるべく多く残すように株分けします。土がほとんど付いていない状態で分けた場合は地上部を切り戻しておけば新しい芽が出てきます。




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