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文冠果 文冠果 の特徴と育て方

● 文冠果 文冠果の品種の特徴

「文冠果(ブンカンカ)」は中国東北部からモンゴルにかけて自生する落葉中木。この属にはこの「文冠果」ただ一つです。4~5月に紅白のつややかな総状花を咲かせ、葉は羽状複葉で山椒に似ていて涼しい雰囲気を醸し出します。花の後に直径3.5~6cmの面白い果実ができます。中国では食用や製油などにも用いられ、別名「文灯果」とも呼ばれます。実は生薬となるようです。乾燥に強く花も美しい、実用性も高いことから中国では庭木としても人気があります。変った形の実なので切り枝としてもおすすめです。

学名
Xanthoceras sorbifolium Bunge ムクロジ科 ブンカンカ属
開花時期
4~5月
花色・大きさ・花形
白から薄紅色・・一重咲き
最終樹高
地植え:m ~ 8m 鉢植え:m ~ 2m (落葉中高木)
栽培用途
地植え、鉢植え
成長の早さ
遅い
植栽適地
日本全国
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた、
耐寒性強い(-10度)、耐暑性普通、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通につく

文冠果 ポット苗の育て方

植え方・用土

基本的に移植や植え付けは11月中旬~12月、2月~3月に行います。東北以北では春植えをおすすめします。3月以降の植え付けでは根を崩さずにやさしく植えつけます。
日当たり、水はけ、風通しの良い肥沃な土壌に植えます。堆肥や有機肥料をすきこんだ土に浅めに植え付け、深めに支柱をつけます。鉢植えでも大丈夫です。半日陰でも育ちますが、花付が悪くなります。
※耐寒性も強く、北海道以南~九州までで生育が可能ですが、寒さで新芽がいたむ事があります。


水やり

乾燥気味に管理します。地植えの場合は基本的に必要ありません。鉢植えの場合は鉢が軽くなってからたっぷりと与えます。


肥料のやり方

1~2月ごろに寒肥として油かすや骨粉を株周りに穴を掘り与えます。また、花後(6月上旬ころ)にお礼肥とし油かすに化成肥料を混ぜたものを与えます。鉢植えの場合は9月頃に追肥をします。


剪定方法

剪定適期は春または秋です。


病害虫の予防法

春先、4月ごろに『クスサンの幼虫』が発生することがあるので、その前に幹に植えつけられた卵を石などで潰し、幼虫は発見しだい捕殺、もしくはスミチオン他薬品類を散布します。
その他にも、『テッポウムシ』や、夏場に発生する事のある『トチノキヒメヨコバイ』などが発生しやすいです。前者は食いかすなどが無いかを注意深く観察し、捕殺もしくは穴に薬品注入を、後者はオルトラン等を散布し、消毒します。




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