
● ピスタチア ピスタチアの品種の特徴
ピスタチアはピスタチオではありません。
「ピスタチア」は有名なナッツ、ピスタチオの仲間です。ピスタチオ属はいくつか品種がありますが、食用とされるのはピスタチオただ一つ。他の品種は、実が小さかったり、苦かったりと食用にされることはありません。
ピスタチアは庭木としての利用が多く、葉が密にならず柔らかな印象が魅力です。春先の柔らかな若葉色、夏は葉色が濃くなり、秋・冬には美しい紅葉が楽しめます。乾燥や潮風にも強く、目だった病害虫もいません。耐陰性もあります。手間があまりかからず単体でも植栽の一角としても映えるので幅広い用途で使用できます。強健で剪定にも耐えるので、生垣やトピアリーとしても楽しめます。
| 学名 |
| Pistacia lentiscus ウルシ科 ピスタチオ属 |
| 別名 |
| マスティックツリー |
| 開花時期 |
| 5月~7月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ワインピンク |
| 最終樹高 |
| 地植え:1m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木) |
| 栽培用途 |
| 地植え、鉢植え、シンボルツリー、寄せ植え、花壇 |
| 成長の早さ |
| 早い |
| 植栽適地 |
| 関東~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
| ★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日向~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性弱い(-5度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
| 芽吹き時期 |
| 4月 |
ピスタチア |ポット苗の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。寒冷地では厳冬期は避けます。やや乾燥した場所を好み、水はけがよければ土質は特に選びません。
花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。鉢植えの場合は培養土 和み で植えてください。
日当たりを好み、日当たりがよければ生育旺盛。2~3時間以上の日光でも大丈夫です。
水やり
露地栽培でしたら根付けば水やりは雨任せで大丈夫です。
鉢植えでは夏の暑い時期は水切れをおこしやすいので、たっぷり水を与えてあげてください。
肥料のやり方
生育も早いので木が元気に育っておれば必要ありません。
生長が良くないときは2月に寒肥として油かすもしくは緩効性化成肥料(8:8:8)と腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り少なめに与えます。鉢植えでは緩効性化成肥料を与えます。
花芽の付き方
昨年伸びた枝に花が咲きます。花を咲かせたい枝は剪定をしないで残します。
剪定方法
若木のうちは樹形が整わず、剪定が難しい木です。(育てやすさの星を1つ減らしました。)
7月ごろ伸びすぎた枝があれば適当な長さで切ってやります。コンパクトに仕立てる場合は、株が小さいうちから随時剪定をはじめます。長く伸びた枝は2月に分枝している部分で切ります。枝が密になってきたら小枝を透かして葉によく日光が当たるようにします。
花芽を落とすことになりますが、樹勢が落ち着いて葉色が悪くなり始めた株は1~2月に剪定をして萌芽を促し、鮮やかな葉色を取り戻します。切る位置は適当で古い枝を切り戻します。太い枝を切ると新芽が出ますので、伸ばしたい枝を残して、他は手でかき取ってやります。スモークツリーはウルシ科なので皮膚がかぶれることがあります。手袋をして作業しましょう。また切口からヤニが多いので衣服につかないようにご注意ください。
病害虫の予防法
病害虫はほとんど見られません。
増やし方
種で増やします。挿し木は活着率が悪いです。
