
● カクレミノの品種の特徴
天狗が隠れるカクレミノです。木が成長して成木になると切れ込みのない葉が出てくるようになったり、古い葉が秋に紅葉することもあります。成長とともに葉が変化していく楽しさがあります。葉の色は深めの緑色でやや分厚いです。表面に光沢があります。夏に黄色い花が咲きますが、小さすぎて観賞価値はありません。花後に黒紫色の果実がつきます。
日陰を好みます。枝が余り横に張らないので狭い場所にも最適。洋風の庭にも調和します。5m以上に育ちますが、住宅地ではせいぜい3~4mで収まっています。2mくらいで仕立てるのが良いです。
| 学名 |
| Dendropanax trifidus ウコギ科 カクレミノ属 |
| 別名 |
| カラミツデ、テングノウチワ、ミツデ、ミツナガシワ、ミソブタ、ミゾブタカラミツデ |
| 開花時期 |
| 7~8月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 黄緑色 |
| 自家結実性 |
| 雌雄同株 |
| 最終樹高 |
| 地植え:3m ~ 5m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑低木) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 3m 直立性 |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、寄せ植え、日陰の庭、目隠し、花壇、工場緑地帯、街路樹、学校、公園、ゴルフ場 |
| 成長の早さ |
| 遅い (20cm/年) |
| 植栽適地 |
| 関東~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
| ★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性普通、耐暑性強い、耐乾性やや強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:強い |
カクレミノの育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは1年中行えます。寒地では春~夏植えがいいです。日当たりより、日陰に向きの木です。日当たりでも育ちますが、直射日光がきついと葉が黒く焼けます。
水はけの良い肥沃な土壌に植えます。適度な湿度が欲しいので、花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。
水やり
地植えした場合は根付いてしまえば水やりは必要ありません。
肥料のやり方
2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や花ひろば堆肥“極みを株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
すらりとした樹形で育ち、枝はあまり横に張りません。下葉が落ちるので、下葉がない樹形になります。下葉を増やすには2~3年に1度は強く刈り込み樹形を保ちます。切る位置は好きなところでかまいません。切ったすぐ下から葉が出て育ちます。剪定の時期は春ごろが良いです。
病害虫の予防法
気になる病害虫はほとんどつきません。まれにカイガラムシが発生します。
