
秋から冬に果実がつきます。
● 西洋ヒイラギ チャイニーズホーリーの品種の特徴
冬の庭を彩るチャイニーズホーリー。市場ではクリスマスホーリーと呼ばれているものです。ヨーロッパの公園などでは冬になると直径5~7ミリの実をたくさんつけたホーリーの大きな木が見られます。濃い緑のつやのある葉には鋸歯があります。鮮やかな葉の緑と真赤な実の色の対比がとても美しく、クリスマス気分を盛り上げてくれます。実をつけるのは雌木です。
日本ではモチノキ科モチノキ属のなかでセイヨウヒイラギ(イングリッシュホーリー)、アメリカヒイラギ(アメリカンホーリー)、ヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)の3種をホーリーと呼びますが、欧米では近縁種や交雑種も含めて赤や黄色の実のなるものをホーリーと呼びます。いずれも雌雄異株なので雌株にしか果実はなりません。単為結果(雌木が受精しなくても結実する)なので、雄木がなくても実がつきます。
本来は成長すると3~5mになる木で、成長は比較的ゆっくりです。
| 学名 |
| Ilex cornuta ‘Chinese holly’ モチノキ科 モチノキ属 |
| 別名 |
| セイヨウヒイラギ、クリスマスホーリー、シナヒイラギ(支那柊)、ヒイラギモチ(柊黐) |
| 開花時期 |
| 3月~4月頃 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白・小輪咲き(0.3cm位) |
| 自家結実性 |
| 雌雄異株(雌株にしか果実はなりません。単為結果(雌木が受精しなくても結実する)なので、雄木がなくても実がつきます。) |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.8m ~ 10m 鉢植え:0.8m ~ 2m (常緑小高木) |
| 栽培用途 |
| グランドカバー、鉢植え、盆栽、生垣、公園、庭園 |
| 成長の早さ |
| 遅い |
| 植栽適地 |
| 東北南部~沖縄 |
| 育てやすさ |
| ★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い(-15度)、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
| トゲの大きさ |
| 葉にトゲがあります。 |
西洋ヒイラギ チャイニーズホーリーの育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。真夏の植え付けでは水切れにご注意ください。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
日当たり、水はけの良い場所に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みますが日陰でも育ちます。日当たりが悪いと葉が大きくなります。冬に一定の寒さに当てると葉色が紅葉します。また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合紅葉があまりしません。
水やり
地植えの場合は根がついたあとは水やりの必要はあまりなく、よほど乾燥しなければ、基本的に降雨でよいです。ただし乾燥に弱いので、夏は乾燥しないように、水やりをしてください。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水やりをしてください。
肥料のやり方
肥料はほとんど必要ありません。生育が悪い場合は、4~5月に油かすや骨粉などを与えます。寒肥は12月ごろに与えます。
剪定方法
放任しても樹形が整いますが、分枝がしにくい性質なので、切戻しで脇芽を出させてこっつりと仕立てます。剪定を控えると1本棒の貧弱な樹形になります。剪定は花後の1~2月に行い、葉の密生しているところのすぐ上で切ります。低く仕立てる場合は、小さな苗木のときから剪定を始めてください。伸びすぎて下葉がなくなったり、樹形が貧弱になってきたら、剪定をして仕立て直すと良いです。強く枝を切り戻しても大丈夫ですが、剪定する場合はすべての枝を切り戻しするようにします。切らない枝を残すと、切らなかった枝が喜んで育つので、剪定した枝に栄養が行かなくなって枯れ下がることがあります。
その他豆知識
日光と肥料が不足して成長していないと花が咲いても実が付かないことがあります。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。冬に葉が凍傷で灰色になったり、赤く紅葉することがあります。
増やし方
実生、挿し木
