
● アゴニス フレクスオサの品種の特徴
「フレクスオサ」は、アゴニスの中でも樹高が高くなる主要な園芸品種です。原種のフレクソーサは葉が幅広く、緑葉。オーストラリアの原住民たちはこの木をワニルと呼び、枝を槍などの道具に加工したり、葉を防腐剤として利用したりしていました。西オーストラリア原産ですが、シドニーなどの温暖地でも街路樹などに使用されています。日本で出回ることはあまりありません。
アゴニス属はフトモモ科の仲間ですべての品種が西オーストラリアの固有種となります。樹木サイズに大きくなるのは「フレクスオサ」という系統だけで、他の品種はすべて低木でコンパクトに収まります。一般的に繊維状の樹皮を持ち、鈍い葉色、小さな白い花を花序で咲かせます。また、葉をすりつぶしたりすることでペパーミントやユーカリの香りがする品種もあります。
| 学名 |
| Agonis flexuosa フトモモ科 アゴニス属 |
| 別名 |
| フレクソーサ |
| 開花時期 |
| 5月中旬~6月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白(主に雄しべの赤が目立つ)・小輪咲き(4cm位) |
| 香りの強さ |
| なし |
| 最終樹高 |
| 地植え:3m ~ 3.5m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑中低木) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 3m 半開帳性 |
| 栽培用途 |
| 果樹、地植え、果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、記念樹、目隠し、生垣、スタンダード仕立て |
| 植栽適地 |
| 北関東~九州 |
| 育てやすさ |
| ★★★★★ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性やや強い、 耐寒性普通(-5度)、耐暑性普通、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:普通 |
| 芽吹き時期 |
| 4月頃 |
フェイジョア |コバーノの育て方
植え方・用土
3月~4月ごろが植え付け適期です。暖地では、秋に植えても結構根付きます。芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。水はけの良い土壌であれば土質は特に選ばないので安心です。
水やり
乾燥に強い樹木ですが、若木のうちや鉢植えの場合は水切れに注意します。鉢植えの場合は鉢が軽くなったらたっぷりと、庭植の場合は夏の高温期に雨が降らない日が続くようなら水を上げてください。また、植え付け後根付くまでは水切れさせないよう注意します。
肥料のやり方
オーストラリアのやせた土壌で育つため基本的に肥料は必要ありません。与える場合はリン酸が少ない緩効性肥料を少し与えます。
剪定方法
真夏を避ければいつでも剪定が可能です。萌芽力があるのでどこでカットしても大丈夫。多湿には弱いので夏の蒸れを防ぐため、春に一度込み合った枝を剪定する、透かし剪定を行うことをおすすめします。
病害虫の予防法
蒸れるとさび病になる恐れがあるため適宜剪定を行い、風通しを良くしておきます。特に夏の梅雨の時期には長雨が続くのであまり雨のあたらない場所が無難です。
