
● タマリンド シートン種の品種の特徴
「シートン」は、タイで栽培されるスイートタマリンドの一品種で、太く長く、大きく湾曲する莢が特徴の、黄金色の厚い果肉を持つ極甘タイプです。
「Si Thong」はタイ語で「黄金色」を意味し、ゴールデン・タマリンドとも呼ばれます。
本種は、スイートタマリンドの「ムーンチョン」から生じた系統とされています。
シートンは葉にも特徴があります。
葉は大きく厚みがあり、十分に充実した株ではタマリンドとしてはかなり大型の小葉を形成します。
若葉も美しく、新しく展開するとピンク~赤色を帯びます。成葉の緑とのコントラストが美しく、果樹としてだけでなく樹そのものにも観賞価値があります。
そして最大の特徴が、大きく湾曲する果実です。
莢は非常に大型で、太く、緩やかなカーブを描きます。中には半円形に近いほど大きく湾曲するものもあります。
実際に果実を見比べた印象では「曲線系で太く長い」ものが多く、シーチョンプーやカンティーとはシルエットからかなり異なります。
シートンは果肉にも特徴があります。
果肉は黄色味が強く、厚みがあります。
さらに種子から果肉が離れやすく、大きな莢の中に食べやすい厚い果肉が形成されるのが魅力です。
味については、甘味の中に酸味を残すシーチョンプーとは異なり、酸味よりも甘味がはっきりと前面に出るタイプ。
スイートタマリンドらしい濃厚な甘さをストレートに楽しめる品種です。
栽培では十分な日照と暖かい環境を好みます。
タマリンドは高温と乾燥に強く、日本でも春から秋には旺盛に成長します。水はけの良い用土で育て、特に幼木のうちは冬季の強い霜や凍結を避けます。
「タマリンド」は果実が食用になり、料理の酸味料や食品添加物の増粘安定剤として利用されたり、ピクルスやシロップ漬け、塩漬け、ドライフルーツ、清涼飲料水など様々な場面で利用されています。インドや東南アジア、アフリカに広く分布するマメ科の常緑樹で、「酸味の宝石」とも呼ばれる果実をつけます。さやの中には黒褐色の果肉がぎっしりと詰まり、甘酸っぱく濃厚な味わいが特徴。酸味を楽しむ果実で、日本で言うと梅干しのような感じでしょうか。タイやインドではカレーやチャツネ、スープなどの料理に酸味を加える調味料として重要な役割をになっています。
少し独特の風味と甘酸っぱい味わい。干し柿に梅干しの酸味を加えたような味で、好きな人はとっても大好きな味です。ドライにするとアンズやプルーンのドライフルーツと似た食感。生でも干し柿のようなしっとりした味わいです。
耐寒温度は10度とされていますが、日本国内で5度まで耐えたという記録はあります。耐寒温度にさえ目をつぶれば、病害虫に強く、樹勢も旺盛なので比較的育てやすい部類です。
| 学名 |
| Tamarindus indica Si Thong マメ科 タマリンド属 |
| 別名 |
| 答満林度、羅望子、チョウセンモダマ(朝鮮藻玉)、スイートタマリンド、ゴールデン・タマリンド |
| 開花時期 |
| 7~8月頃 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 淡い黄緑 |
| 収穫時期 |
| 9~10月 |
| 果実の大きさ |
| 7~15cm |
| 果実の用途 |
| フルーツ、果実酒、ジュース、アイスクリームなど |
| 結果年数 |
| 6~15年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、温室など |
| 成長の早さ |
| 遅い (3cm/年) |
| 植栽適地 |
| 沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。) |
| 育てやすさ |
| ★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(10度)、耐暑性やや強い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
タマリンド|シートン種 実生苗の育て方
植え方・用土
土質はあまり選びませんが、水はけのよいやや弱酸性土壌をを好むため、赤玉小粒8:腐葉土2などがオススメ。日当たりが良く、乾燥した場所に植えてください。室内で20cm程度まで育苗してから定植します(大きく育つので温室栽培が理想です)。根が傷みやすいので植替え時は触らないように要注意。植え付け後も安定するまでは支柱を立ててあげると安心です。発芽直後の幼苗は真夏の直射日光に当てないほうが良いです。
肥料のやり方
マメ科の植物ですのであまり多肥にならないようにします。年に1度堆肥、腐葉土などの有機肥料を混ぜる程度で十分です。
剪定方法
あまり大きくしたくない場合は、暖かな時期に剪定を行ってください。
その他豆知識
耐寒性がないので冬は加温管理が必要です。どんな樹種にも言えることですが幼苗よりも生育した樹のほうが耐寒性が増します。冬に落葉することもありますが、大苗の場合は小枝などは枯れこんでしまうものの春には芽吹くようです。
増やし方
挿木
