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ニッキ の特徴と育て方

● ニッキの品種の特徴

幼いころ駄菓子屋などで一度は耳にしたことのあるニッキ。肉桂(にっき、にっけい)と書きます。
クスノキ科の常緑樹で、葉は写真のとおり3本の葉脈が目立ちます。
ちょっと辛味のある刺激的な香りを持つニッキです。近縁のセイロンニッケイ Cinnamomum verum (シナモン)やシナニッケイ Cinnamomum cassia (カシア)とは異なります。葉や樹皮には香りが弱いため樹皮の利用価値はありません。根皮には香りがあり、辛味が強いため香辛料として利用されます。とはいえ、根を掘り起こして利用するには木が枯れるリスクもあるのと、根っこを収穫するには年数がかかるので、漢方などに用いるためには課題があります。
あまり目立たないですが、6月ごろにクリーム色の花を咲かせ、11月ごろには赤黒い果実もなります。
ニッキは初期の風邪に服用する漢方薬「葛根湯」などにも含まれ、頭痛、解熱、発汗、健胃に効能があると言われています。
寒さが苦手ですので、冬の間もできれば5度から10度以上を保つように管理していただくと安心です。一応、三重県桑名市の冬は0度以下まで寒くなりますが、無加温の屋根下で管理できています。たまに雪が被ることもあります。

学名
Cinnamomum、sieboldii、Meisn. クスノキ科 ニッケイ属
別名
肉桂(ニッケイ)、ニッキ、ニッケ、オキナワニッケイ(沖縄肉桂)、カラキ
開花時期
5~6月頃
花色・大きさ・花形
クリーム色・小輪咲き(1cm位)・一重咲き
最終樹高
地植え:10m ~ 15m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
最終葉張り
3m ~ 8m
栽培用途
鉢植え、観葉植物、庭木、コンテナ
成長の早さ
早い
植栽適地
関東~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた、
耐寒性弱い(-5度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない

健康に良い樹 | 肉桂 ( ニッキ )の育て方

植え方・用土

植え付けは10~12月ごろ、または3~4月ごろが適しています。
水はけがよく、肥沃な土が適しています。寒さが苦手なので、鉢植えでの管理をおすすめします。 培養土、もしくは赤玉土6:腐葉土4で配合した土をお使いください。 暖地で地植えをする場合は、堆肥を混ぜた土に植えます。


水やり

4月~10月は土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出すくらいたっぷりと水を与えてください。水切れを起こすと株が弱るので、特に夏はたっぷりと水を与えます。冬は気温の低下とともに活動も落ち着くので多少乾かし気味にしても大丈夫です。


肥料のやり方

4月~9月の間に、2ヶ月に1回を目安に化成肥料や油かすを施します。


剪定方法

地植えで放任した場合、10m近い大木に育ちます。
冬に枝葉が寒さで傷むので、春暖かくなったころに、傷んだ枝葉を切り落とします。枝が延びすぎたり樹形のバランスが悪くなったときは、強めの剪定を行います。木をコンパクトに保ちたいときは、毎年育った分だけ切り戻し剪定を毎年繰り返し行って、樹形を保ちます。


病害虫の予防法

病害虫はほとんどつきませんが、アブラムシが付くことがあります。新芽をよく観察し、見つけ次第駆除します。




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