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ビックリグミ グミ 落葉性の特徴と育て方

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● グミ ビックリグミの品種の特徴

びっくりグミはダイオウグミとも言います。耐寒性も強いので日本全国で栽培可能です。
グミの中では大果。作りやすい品種です。甘い実が鈴なりになり、鮮赤色に完熟すると、果肉もやわらかく、多汁になり、とろけるように甘くなります。果実は生食したり、グミ酒にします。
完熟していないと渋みがあります。果皮が薄くて収穫後に日持ちがしないので、果物屋さんやスーパーで市販されることがほぼありません。庭先果樹ならではの味覚です。

あまり植栽されているところも少なく、木にいっぱい成った成木を見る機会がほとんど無いため、
見かけたら、すぐにシャッターチャンスです!成木のダイオウグミはとても鑑賞勝ちが高く、果実は想像以上に
甘くてクセになりますよ!食べたいなら、スーパーでは売ってないので、家庭果樹栽培にトライしてください。

グミの木は葉は白っぽい緑色、前年の枝の節から伸びた新梢に、開花して結実します。果実は楕円形で赤く熟し、渋みと酸味、かすかな甘味があります。サクランボにとても似ています。

落葉性のぐみの木はもともとは大実の野生種から選ばれたことから、育て方も簡単です。日あたりの良い排水性の良い場所であれば土質も選ばず、病害虫も心配ありません。

学名
E. multiflora var. gigantea グミ科 グミ属
別名
ダイオウグミ
開花時期
4月下旬
花色・大きさ・花形
白・小輪咲き・釣鐘状
収穫時期
7月頃 晩生品種
果実の大きさ
★★★★☆ 大実 2cm 豊産性あり
果実の用途
生食、グミ酒
結果年数
3~4年
自家結実性
1本でややなる(自家結実性弱い)(開花数に比べて着果数が少ないですが、ジベレリン100ppmを満開時と満開2週間後に処理を行うと単為結果してよく実をつけます。)
推奨受粉樹
ナツグミ
最終樹高
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉小高木)
最終葉張り
2m ~ 3m 半開帳性
栽培用途
鉢植え、地植え、記念樹、畑など
植栽適地
北海道~九州
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた、耐陰性普通、土壌酸度:弱アルカリ性
豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:強い
芽吹き時期
3月頃
トゲの大きさ
1cm
花言葉
「心の純潔」、「野生美」、​「用心深い」

ビックリグミ (ダイオウグミ)の育て方

植え方・用土

常緑性のグミは春が適期で、落葉性のグミは12月上旬か3月が植え付け適期です。
日当たりを好みますが夏の西日が苦手です。西日が当たる場所でも育ちますが、鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避けてください。
地植えで西日が当たる場所では乾燥防止のマルチングをお勧めします。敷き藁などマルチングをし、土の乾燥や地熱の高温化を予防しましょう。
堆肥を適当に漉き込んだ土に植えてください。
鉢植えでは培養土で植えるとよいです。


春の植え付け方法

季節によって植え方が変わります。
芽吹きは始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
植え付け時に地上部を少し切り戻しします。鉢植えへの植え付けも同じ要領で植えます。
植え付け3年以上経過した苗木の移植や鉢増しなどの植え替えはなるべく冬に行います。どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を大きく掘り取り、地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、なるべく根を乾かさないように早めに定植してください。


夏の植え付け方法

なるべくなら地植えは控えますが、毎日とか定期的に水やりができるようであれば地植えします。
地植え後は根が浅く、土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。


秋の植え付け方法

根がまだ活動をしている秋の植えつけは、よく春からの成長で乾燥に強く育つと言われます。
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでもいいかと思います。与えてもしばらくで冬になり、成長が止まるからです。


冬の植え付け方法

12月~3月ごろが植え付け適期です。土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適。畑からの移植ができるのも生長が休眠する冬の季節です。
雪が多い地域や寒冷地では地面への植え付けは冬の前に終わらせるか、春植えをおすすめします。
鉢植えへの植え付けは寒冷地でも可能ですが、鉢土が凍るような地域であれば、軒下や鉢土が凍結しない場所で育ててください。ポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫です。根に長時間直射日光を当てないように注意して、根を乾燥させないように植えます。
植え付け時に地上部を少し切り戻しします。
植え付け3年以上経過した苗木の移植する場合は地上部をできるだけ小さくしたほうが失敗が少ないです。

でも、10月~梅雨までに植えても結構根付きます。
芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。


水やり

鉢植えの場合は、春ごろから9月ごろまでは鉢土の表面が白く乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。過湿が苦手なので鉢植えでの栽培では落葉時期の水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、つまり鉢を持ち上げても水を含んでいる土は重たいので、鉢を持ち上げて重い時は水やりは少し我慢。鉢土が乾いて、鉢植えが軽く感じられるようになったら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。
地植えの場合は、水やりは必要ありません。5月に入ってから植え付けた場合は、植え付け後から梅雨までは雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与えます。そして、梅雨明け後にも、その年が雨が降らなくなるようであれば、同様に1~2日に1度たっぷりとお水を与えてください。秋になり雨が降るようになったら、それ以降は水やりは雨にまかせても大丈夫です。


肥料のやり方

グミはやせ地でもよく育つので、あえて肥料を与えなくても良く育ちます。


剪定方法

込み合う枝や徒長枝を12月頃に間引く程度で大丈夫です。
主枝を2~3本程度にして立木仕立てで仕立てるとよいです。


その他豆知識

「花は咲くけど実が成らない場合」
ジベレリンという植物ホルモン剤を1万倍に希釈して満開時と満開二週間後に散布するとたくさん果実がなります。

「植えてから長い期間経つのに花が咲かない」
ひょっとしたらヒヨドリに新芽を食べられているからかも?ヒヨドリはグミの新芽が大好物です。鳥よけすると花が咲き始めるかも。


病害虫の予防法

特に心配な病害虫はなく、新芽にアブラムシがつく程度です。


増やし方

苗木は全て接木で増やします。種から育てた実生苗は雑種になることが多く、佐藤錦の種を蒔いてもその木が育って実る果実は佐藤錦ではないことが多いです。
挿し木では根っこが出ないことが多いです。




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