
● アセロラの品種の特徴
アセロラは他の果樹苗の果実に比べ、ビタミンCがずば抜けて高いことから、近年、健康・美容食材としても有名です。
果実1個で、レモン 3個分のビタミンCが含まれていると言われています。その分、酸味が強いです。
栽培管理するうえで、生育温度を15℃に保っていると、年に2~3回 果実が上がってきます。
収穫後は数時間で鮮度が落ちてくるため、お早めに食してください。
このアセロラの品種名はありません。品種不明です。
サクランボに似た赤色の果実でビタミンCに富んでおり、含有量はオレンジの30倍とも言われています。(レモンに含まれるビタミンCは0.09%、アセロラは1.6~17.2%)。直径1~2cmの小さな果実で、果実が赤くなる前の未熟な時にビタミンC含有量が多く、果実が熟すとビタミンC含有量が著しく低下します。早く食べましょう。その代わり酸っぱいです。果実は非常に傷みやすく、高温だと収穫後数時間で傷むので、生果が流通することはあまりありません。自宅で収穫したらすぐ食べましょう。酸味が強いので加工品や冷凍品での利用が多いです。
| 学名 |
| Malpighia emarginata キントラノオ科 ヒイラギトラノオ属 |
| 別名 |
| アセロラ、アセローラ |
| 開花時期 |
| 5月~11月 (四季咲き) |
| 花色・大きさ・花形 |
| 咲き始めはピンクで翌日白に変わり散る・小花(1.3cm位)・一重 |
| 収穫時期 |
| 6月~10月 |
| 果実の大きさ |
| 小粒 2cm |
| 果実の用途 |
| 生食、加工用(お菓子、ジュース、ジャムなど) |
| 結果年数 |
| 2~3年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(両性花ですが、昆虫が少ない環境や温度が低いと結果しにくいので、ジベレリン5~25ppmを開花時に霧吹き散布すると結実しやすくなります。濃度が高いと果皮に模様が入るので、濃度は低めにする。) |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:0.5m ~ 2m (常緑低木) |
| 栽培用途 |
| 観葉植物、鉢植え |
| 成長の早さ |
| 早い |
| 植栽適地 |
| 北海道~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
| ★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(5度)、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:普通 |
| 芽吹き時期 |
| 4月頃 |
| トゲの大きさ |
| なし |
| 花言葉 |
| 愛の芽生え、健康増心 |
アセロラ ポット苗 沖縄県産の育て方
植え方・用土
日当りと風通しが良く、水はけの良い土壌で植えてあげてください。
アセロラは酸性土壌を好みますので、ブルーベリーの土で植え付けていただくと良いです。温室や地植えの場合は、ピートモスを混ぜてお使いいただくと良いです。
アセロラは高温多湿を好み、12℃以下で生長が止まります。
地植えの際は温室で、家庭栽培の場合は鉢植え栽培が必須になります。
鉢植え栽培の場合は8号~10号サイズの鉢で、10月下旬からは 日中 ベランダで日光に当て、夕方からは室内で管理してあげてください。(10月下旬~4月までは室内管理がおすすめ)5月~10月上旬までは日光によく当ててください。30度以上になると真夏の直射日光や西日は避けてあげてください。
春の植え付け方法
植え付け適期は4月~6月です。
夏の植え付け方法
根をいじらずに植え、水切れにご注意ください。
秋の植え付け方法
根をいじらずに植えます。
水やり
夏場は乾きやすいので、土の表面を毎日チェックし、乾いていたら、鉢底から水が流れるぐらいたっぷり水を与えてください。
冬場は夏場に比べると乾きにくくなるので、水を控えめにします。
肥料のやり方
緩効性の化成肥料元気玉を春、夏、秋に1度づつ与えます。冬場は必要ありません。
アセロラは肥料が多すぎると、枝葉が茂りすぎ、花が上がってこないので注意が必要です。
花芽の付き方
熱帯では周年開花し、温帯では5月~11月します。アセロラは植えてから、約2~3年で開花し、結実します。収穫は植え付けから3年後が目安です。基本的に年に2回、春と秋の開花の後に収穫します。開花後1か月ほどで色づき、収穫できます。
収穫後に剪定を行います。
剪定方法
主幹2~3本で2m以内の主幹形に仕立てると剪定やジベレイン処理に便利。主幹から出る側枝に結果させ、収穫したら根元部分に3~4枚ほど葉を残し(2~3節)、積極的に切り返し剪定を行うことで、そこに新梢が出て花芽を多く付けることができます。主幹から出る太くて短い短果枝は切り返しせずに何度でも咲かせて収穫し、花が咲かなくなったら切り返して新しい短果枝を作るとよいです。
上の栽培年表の通り、基本的に剪定は、春と秋の年2回行うのが理想的です。
それ以外の季節は、混み合う枝葉を間引く程度で大丈夫です。上手に実を成らす方法は、単果枝を多く出させることがコツです。
その他栽培や性質の注意点
気温3度以上に保護すれば越冬します。
病害虫の予防法
病気は あまり出ません。
害虫は、湿度が高い場所などは アブラムシが出ることがあります。
見つけ次第、ベニカ水溶剤などを散布すると良いです。
