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ボスケ ブランカ カカオ クリオロ種の特徴と育て方

● カカオ ボスケ ブランカの品種の特徴

「ボスケ ブランカ」は、クリオロ種の中でも希少なホワイトカカオです。果皮はクリーム色で豆はホワイト。マイルドで生食可能な希少なホワイトの豆がなる希少なホワイトカカオ。ホワイトカカオはカカオ豆の全体量の0.002%と言われている希少なものです。大きさはスモールサイズで、200~300g程度。苦味や渋味、雑味が少なくクリアな風味が特徴です。また、カカオが持つナッティな香味に加え、クリーミーな味わいもあります。クリオロの中でも原種に近いようです。

※こちらはクリオロ種から発生させた実生株となります。様々な品種を育成している農園にて生産しておりますので、受粉時に多品種との自然交雑が起きる可能性があります。従って稀に紫豆やミックスの豆色となる可能性があります。

「カカオ」は言わずと知れたチョコレートやココアの原材料となる果実です。太い枝の幹から直接花がつき、とっても不思議な雰囲気です。咲いた花に実がつくのは全体の1%程度だとか・・・。自然界は厳しいですね。実がついている様子はさらに不思議。木から小型のラグビーボールがぶら下がっているような見た目です。品種によって黄色やオレンジ、赤など果皮の色が異なります。フレッシュな果肉は生食することが可能で、とても甘いライチのような味がするそうです。
「カカオベルト」と呼ばれる、赤道をはさんで南北20度以内の高温多湿の地域でもっぱら栽培されています。そのため、寒さにはめっぽう弱く、鉢植え加温栽培必須の玄人向けの果樹です。のわりには、直射日光に弱いため管理は基本半日陰で。現地では日よけとしてバナナやカカオの母と呼ばれる「トリニダードのエリスリナス」を植えているんだとか。

「クリオロ種」は香り豊かなカカオの品種群です。病害虫に弱く栽培しにいため、クリオロ種は生産量が全体の約3-5%しかない希少種です。実の形は細長く凹凸があるボトルネック型で、種の色は白~黄紫色で、中南米を原産としている品種が多いです。

学名
Theobroma cacao ‘Bosque Blanca’ アオギリ科 テオブロマ属
開花時期
5月~
花色・大きさ・花形
果実の大きさ
200~300g 豊産性あり
結果年数
4~5年
自家結実性
1本でなる(自家結実性が強い)
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木)
最終葉張り
0.5m ~ 0.8m 直立性
栽培用途
鉢植え
植栽適地
日本全国(原則、鉢植え栽培)
育てやすさ
★☆☆☆☆ 難しい
日照条件:日なた~半日陰、
豊産性あり、耐寒性弱い(15度)、耐暑性普通
耐病害虫性
耐病性:弱い 害虫:普通につく

カカオ|ボスケ・ブランカ 1年生実生苗の育て方

植え方・用土

明るい半日陰が理想です。湿り気のある用土を好むため、赤玉6:堆肥4ぐらいで調整します。寒さにはめっぽう弱いため、鉢植え栽培で冷涼な季節は室内で暖かくして管理します。温室等で温度・湿度のコントロールが可能な場合は地植えでも大丈夫です。
強風で倒れやすいため、風よけや支柱を立てるなどして対策をします。


水やり

高温多湿を好むため水切れに注意します。土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。


肥料のやり方

木の育ちを良くするため、初夏と秋に野菜用の肥料を与えます。


剪定方法

木がある程度大きくなるまでは込み合っている枝を落とす程度で大丈夫です。収穫年数に近づいたら下を向いている枝、平行枝の弱いほうの枝、花がつかない枝(葉がまんべんなくついている枝)は、切り口が下向きになるように根元のほうで取り除きます。


病害虫の予防法

幼苗のうちはヨトウムシに注意します。




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