サイトアイコン 苗木部の部室 〜苗木、育てよう〜

ちょっと待った!バラの冬剪定!もうしばらく様子を見よう【苗木部通信 第096号】

園芸店の植物管理のうんちく。
苗木部部長の高井尽です。

前回のメールマガジンでも好評だったので、
剪定についてのお話をします。
前回のメールマガジンの剪定のお話はこちら。
「大きく育ちすぎた木をなんとかしましょう」

今回はバラの剪定です。
バラの冬剪定といっても、
近年は温暖化なのか、まだまだ葉を残しているバラも多いです。
もしくは、冬なのに新芽吹いている苗などもいます。

植物は「切る」と「芽吹く」性質がありまして、
寒波の再来が心配な時期はまだ剪定は控えたほうがいいかなと、
バラの冬の剪定は春の直前のほうがいいかなと思っています。
バラの剪定はバラが生長を休んでいる休眠期に切る。
つるバラは新芽が動く前の1月に、
木立ちバラは2月に剪定をします。

樹液の流動が落ち着いている今の時期に切る。
ということから、
1月、2月に剪定をするのは間違いではないですが、
切れば芽吹く。
芽吹けば寒波の寒さや晩霜害で新芽が痛む。
なので、剪定は寒さが来なくなる直前にするのがいいかなと思う次第です。

葉をむしり取るのも同様で、寒波が来なくなってからにしてみましょう。
ちなみに、葉をむしり取るには目的があります。
古い葉に残っている病害虫を持ち越さないことです。
そして、剪定時に無駄な葉がないほうが作業しやすいから。
つまりは、買ったばかりの大苗など、冬剪定が必要ない苗や、
気温が下がった時期以降に芽吹いた葉は病害虫はほぼいないので、
取り除かなくてもいいのでは?
と思います。

天気も変われば、
毎年、少しずつ気候も変わります。
寒い冬は植物は休眠しますが、
春になれば新しい希望の芽を伸ばして成長します。
今は不安でもきっといいことあると思います。

園芸って素晴らしいです。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
苗木部 部長 高井尽(たかいつくす)

モバイルバージョンを終了